- 工作教室用に作った惑星儀です。
- 印刷したものを市販の発泡スチロール球に貼り付けることで惑星儀になります。それぞれ記載されている用紙サイズいっぱいになるように印刷すると、所定のサイズになります。サイズはdpiで計算したものなので、ご使用のプリンタによって試行錯誤による微調整が必要です。
- 「200mmスケール」というのは、地球を200mmのスチロール球としたときに、各天体を市販の発泡スチロール球のサイズに近似した場合の惑星儀ということです。実際の縮尺は、各惑星儀のシートに記載してあります。
- 画像の出典は、それぞれのシートに記載してあります。このうち、金星、月(標高)、火星、エウロパ、ガニメデ、カリストのデータは、アメリカ地質調査所で公開している惑星儀画像を、200mmスケールにリサイズしただけです(金星は用紙に収まるようにカット)。水星、月は、下記リンクのMaking globes of the planetsの素材をリサイズしたものです(水星は着色)。
- 地球、イオ、タイタン、トリトン、冥王星の惑星儀画像は、正距円筒図法の惑星表面地図（または正距円筒図法に補正した惑星儀画像)をCGソフト「Vue'd Espri4」の球体に貼り付け、球体中心にカメラを配置して、両極を含み各経線に沿ったパノラマ画像を描画して集成したものです。この手順で、ユニバーサル横メルカトール図法相当の短冊を作成できます。
- タイタン地表地図は、このサイトで公開しているタイタンマップをもとに作ったものです。
- 冥王星の地表地図は、ハッブル宇宙望遠鏡による地表明暗図と、トリトン(冥王星のようなエッジワース・カイパーベルト天体が海王星に捕捉されたと考えられていて、冥王星に似ているとされる）の色合い、カリストのクレーター等微地形分布を元に、Vue4のテクスチャ機能で自作したものです。
- 惑星のスケール比較はPavilion3の惑星のページで公開しています。
[製作時のコツ]
- 極で切り開いた「ツノ型」の場合は、赤道で南北に分離し（下記公開版はつながっています）、芯材（発泡スチロール球）の接合線を赤道にあわせて貼り合わせると、極を貼るときのずれが目立ちにくくなります。特にサイズが大きい「地球」では有効です。
- 赤道で切り開いた「花びら型」の場合は、子午線のひとつを芯材（発泡スチロール球）の接合線にあわせて赤道〜極〜赤道と貼ったあと、残る半球を貼るようにすると、赤道部のずれが目立ちにくくなります。
- ツノ型のピースの極から赤道に向かって、または花びら型のピースの赤道から極に向かって切り込む際は、右側から順に（左利きの人は左側から順に）切り込むと作業がしやすくなります。
[重要]
- USGSの惑星儀画像を元にしている「花びら型」では、「白いところを残さないように切り抜く」だけでは不十分です。地図画像の領域のやや内側に、切るべき子午線が印刷されているので、そこに沿って切る＝画像の一部を切り落とす必要があります。また、赤道から極に向かって子午線沿いに切り込むわけですが、一番極寄りの円＝緯度７５度の緯線まで切り込む必要があります。地が暗色の地図画像では、判別がつきにくいと思いますが、そのときは手前でとめるより、思い切って極点寄りに切り込んだほうが、きれいに貼れると思います。
※金星（標高)では、低標高（青系）部分の切断線が見えにくい場合があります。切り出しにかかる前に、見にくい部分を鉛筆などでなぞっておくと作業しやすくなります。（←いずれ手を加えたいと思います）。
[その他]
地図画像のサイズが、芯材（発泡スチロール球）と微妙に合わない場合、特に地図画像の方が少し大きめの場合のコツです。
- 南半球→北半球の順で貼った方が、赤道部が少し余ってもきれいに見えます。特に「火星」では、この順で貼らないと、タルシス三山の表示が隠れてしまう場合があります。
- 「地球」は、南米を含むピース(3)の西端部が東西方向の接合線になるよう、(3)(1)(2)の順で東周りに貼るか、(2)(1)(3)の順で西回りに貼るかすると、東西方向のダブりが目立ちにくくなります。
水星儀80mm(A4用)Mercury(738KB)
金星儀(標高)200mm(A3用)(1)Venus(1)(Elevation)(1362KB)
金星儀(標高)200mm(A3用)(2)Venus(2)(Elevation)(1393KB)
金星儀(標高)200mm(A3用)(3)Venus(3)(Elevation)(1320KB)
金星儀(標高)200mm(A3用)(4)Venus(4)(Elevation)(1273KB)
地球儀200mm(A3用)(1)Earth(1)(694KB)
地球儀200mm(A3用)(2)Earth(2)(602KB)
地球儀200mm(A3用)(3)Earth(3)(772KB)
月50mm(A5用)(317KB)Moon
月(標高)50mm(A5用)Moon(Elevation)(960KB)
火星
火星100mm(B4用)Mars(1411KB)
火星(標高)100mm(B4用)Mars(Elevation)(1711KB)
木星系
・イオ儀50mm(A5用)Io(985KB)
・エウロパ儀50mm(A5用)Europa(985KB)
・ガニメデ儀80mm(A4用)Ganymede(938KB)
・カリスト儀80mm(A4用)Callisto(926KB)
土星系
・タイタン儀80mm(A4用)Titan(738KB)
天王星系
・（なし）
海王星系
・トリトン儀40mm(A5用)Triton(351KB)
冥王星儀40mm(A5用)Pluto(410KB)
惑星儀の参考サイト(リンク切れの場合はご一報ください）
Making globes of the planets
姫路市星の子館 惑星儀シリーズ