USB2.0 Disable、PC-98のExtreme Powerを超絶に体感。

Super π  Ver 1.1

・104万桁:4分57秒

※USB2.0 Disableが有効に働き、大幅な短縮の結果となった。
USB2.0 Enableでの結果を紹介した際、システムバス(FSB)とスワップメモリ(仮想メモリ)へのアクセスの2点が原因と記載したが、
Super πが揮わなかったのも、どうやら他のベンチマーク(3DMark等)と同様、USB2.0 Enableが原因だった様で、USB2.0コントローラの
PCIバスの帯域圧迫が影響した為である。ただ、PCIバスの帯域圧迫に関して、3Dベンチマーク系では納得がいくが、
VGAカードを介さないSuper πに、なぜ影響があるのかは謎である。
 結果について分析すると、512KBフルスピードアクセスの2次キャッシュを搭載しているPentiumIII-S(Tualatin)の方が、
512KBハーフスピードアクセスの2次キャッシュを搭載しているPentiumIII(katmai)より高速であり、且つ、PentiumIII-S(Tualatin)は
クロック周波数がPentiumIII(katmai)の600MHzより135MHz高い735MHzである為、Super πにとっては神業となる約1分の短縮を
成し遂げたのである。
 最後に、USB2.0 Disableの影響についてだが、次の結果を見て頂ければわかるが、3Dベンチマーク系ではない
HDBENCHではUSB2.0 Disableでも誤差範囲でしかないので、やはりSuper πに関しては謎である。
 

 
HDBENCH Ver 3.30

・1024×768(16bit Color):ALL 23440

※USB2.0 Disableでも、PCIバスの帯域を
それ程必要としない2Dベンチマークで、
もともと帯域圧迫に影響が無かった為、
誤差範囲の結果に留まった。
Super πと違い、納得がいく結果である。

Final Reality Ver 1.1

・1024×768(16bit Color)、No Sound:Overall 3.40

※USB2.0 Enableと比較すると大幅にスコアを上げたが、残念ながら、PC-9821Ra266/W30R(改)の3.58には届かなかった。
原因として、Final Realityは最新の3Dベンチマークと違い、VGA以外にもCPUパワーとメモリアクセスも非常に重要であり、
システムバス(FSB)が80MHzのRa266より、70MHzのRa40の方が不利である事が原因の様だ。
Ra40のシステムバス(FSB)を80MHzに上げる機会があれば再計測するので、その結果はもう少々お待ち頂きたい。
 

3DMark 2000 Ver 1.1

・1024×768(16bit Color):Overall 3370

※USB2.0 Disableが有効に働き、大幅にスコアを
上げた結果である。
システムバス(FSB)が70MHzであるのが残念だが、
PC-9821Ra40/W60C7(改)の底力を見る事が
できた結果である。


 
3DMark 2001 SE

・1024×768(16bit Color):Overall 2810

※USB2.0 Disableが有効に働き、大幅にスコアを
上げた結果である。
また、3DMark 2001 SEとしては意外と健闘している
結果で、AT互換機のCeleron D 315(2.26GHz)&
865Gエクストリームグラフィックス2(内蔵VGA)
相当である。
システムバス(FSB)が70MHzであるのが残念だが、
PC-9821Ra40/W60C7(改)の底力を見る事が
できた結果である。
 

FINAL FANTASY XI Official BenchMark

・640×480:SCORE 1204

 

FINAL FANTASY XI Official BenchMark 2

・Low(640×480):SCORE 1007

・High(1024×768):SCORE 942

 

※USB2.0 Disableが有効に働き、大幅にスコアを上げた結果である。
だが、Official BenchMarkの結果は約1200、Official BenchMark 2の結果は約1000であり、USB2.0 Enableの時と同様に
本編のゲームは満足にプレイできない為、ベンチマークが実行できた事を喜ぶべきである。
ちなみに、ここまで結果が低いのは、動きの有るキャラクター類が多く、
CPUパワーとメモリアクセス重要とする為である。
 

ゆめりあベンチマーク Ver 1.2

・1024×768(最高):すこあ 2638

1024×768(綺麗):すこあ 4443

・1024×768(それなり):すこあ 5104

※USB2.0 Disableが有効に働き、大幅にスコアを上げた結果である。
また、ゆめりあベンチマークは非常に納得がいく結果で、
USB2.0 Enableの時は、
PCIバスの帯域圧迫により約4500の結果で
頭打ちになっていたが、
USB2.0 DisableによりPCIバスの帯域圧迫が
緩和され、頭打ちではない結果(2600/4400/5100)になった。
ちなみに、「最高」の結果に関して、PC-98としては意外と健闘した
結果と言える。

夏海ベンチ Ver 1.3b

・1024×768(32bit Color):Result 1664

※USB2.0 Disableが有効に働き、大幅にスコアを上げた結果である。
だが、
夏海ベンチのトゥーンレンダリング処理はPC-98にとって非常に
酷な処理なので、
USB2.0 Enableの時と同様にあまり揮わない
結果である。
 

N-Bench V2

・800×600:Overall 535

※USB2.0 Enableでは、ベンチマークが
原因不明のエラーで最後まで完了
できなかったが、USB2.0 Disableでは
問題なく完了できたので掲載した。
よって、比較できるのはCeleron(Tualatin)
搭載編のもので、結果としては良い結果に
なったが、PentiumIII-S(Tualatin)の512KB
フルスピードアクセスの2次キャッシュ、又は
USB2.0 Disableのどちらが有効に働いた
のかは残念ながら判断できないので、
ご了承頂きたい。

 


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