月刊
98パンフレットマガジン

1998年6月号(第六号)



 最後のPC-9801になった、PC-9801BX4です。
AMD-486DX2(66MHz)を搭載し、MS-DOS環境では文句無しの性能で、Window3.1でも十分の性能のCPUを搭載していました。このBX4はXe10と共通部品のため、9801でありながら、Windowアクセラレータを内蔵していたり、256色GDCを搭載していました。この後、PentiumODP(63MHz)を搭載し、更にコストパフォーマンスを高めた、PC-9801BX4/U2-Pや倍速CDドライブの標準搭載モデルも発売されました。この時代になっても、2基のFDDが標準搭載されているのに
NECのこだわりが感じられました。


 AMD-486DX4(100MHz)を搭載し、Windows95に向けて開発されたのが、PC-9821Xe10です。
 筐体やマザーボードはPC-9801BX4と同じものを使用し、CPUの違いとHDDやCDドライブが追加されているだけでした。でも、低価格ながらDX4というのに注目を集めましが、時代はすでにPentiumの時代に突入しており、むしろXaシリーズの方が売れました。実際に、Xe10とXa7とでは、Xa7が定価で10万円も高いのですが、Xa7の方が売れました。


 今までのPC-98で最高(最強?)のシリーズと言っても過言ではない、PC-9821Xa10/Xa9/Xa7です。
 このXaシリーズはNECがWindows95に向けて開発し、「PC-98でもWin95は問題なし」とPC-98ユーザーに勇気を与えたものでした。Plag&Play等の先進機能、低価格ながら高性能(全モデルPentium&PCI)とパソコン業界全体の注目を集めました。このXaシリーズ以降はある程度パワーアップすれば、Windows98は問題なく使用でき、MMXマシンにする事も可能なので、現在も第一線のシリーズです。


 画期的で大人気だった、CanBeシリーズの第二弾です。
 デザインの変更やCPUやHDDの容量増等の基本性能の向上を図った他、Windows95に向けた設計が施されました。しかし、デザインが
不評だったため、前機種のCbよりは売れ行きに勢いがありませんでした。でも、一体型による手軽さや容易なソフト類の充実がこの後に登場するVALUE STARシリーズに受け継がれることになったのです。


懐かしの名機シリーズNo.3


 PC-9800シリーズで、初の本格的マルチメディアマシンとして登場したのがPC-98GSです。
 HDD(40MB)を標準搭載し、Windows3.0Aをプリインストールしたのは初の試みでした。強力なグラフィック機能(640×480ドット、256色表示)やサウンド機能(ステレオPCM音源、ステレオFM音源)も搭載しており、等速CDドライブを搭載したモデルもありました。しかし、CPUが廉価版のi386SX(20MHz)でメモリが2.6MBと中枢の部分は少々力不足でした。価格も、CDドライブ搭載モデルで、828,000円と一般ユーザーには手が出せませんでした。ちなみに、この後に登場するPC-9821シリーズのグラフィックとサウンド機能とは全く互換性がありませんが、通常のPC-98ソフトは問題なく動作するので、従来の特殊なPC-98より進歩した機種でした。