月刊
98パンフレットマガジン

1999年7月号(第十九号)


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 新98mateXシリーズ第二弾の廉価版モデル、それがPC-9821Xb10です。
 上記のパンフレットは定価が198,000円から173,000に下がった時に
出回ったものです。Xb10の特徴は、430FX(Triton)チップセットを搭載し、PentiumマシンのスタンダードPCと言える事です。Windows95の時代ではめずらしくなった、必要最低限の装備しか無い、PC-98におけるフレームモデルと呼べました。MMXODPの対応機種であったため、Xb10を利用して低価格でMMXマシンを手に入れる事も可能でした。唯一の弱点は、PCIバススロットが1スロットしかない事でした。
 ※標準搭載のVGA、GD-5440は問題外の性能なため、VGAでPCIスロットが埋まってしまうのが最大の弱点なのです。

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 従来のPC-9821V7,V10に、133MHz版Pentium搭載のモデル、PC-9821V13が加わったのみのラインナップです。特に仕様変更もありません。

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 大幅な仕様変更があった98mateXシリーズ第四弾、名機PC-9821Xa/W型番、Xv/W型番シリーズです。
 Xcシリーズは、従来のR型番をオールインワンモデルにしたものです。W型番の大きな特徴として、デザインが一新された事、リセットボタンが廃止され、ソフトウェアパワーOFFになった事、チップセットが430HX(TritonII)になった事等です。特にチップセットは重要で、PC-98のSocket5or7環境では高性能の部類に入ります。Pentium搭載PC-98で最も普及したチップセットはWildCatと呼ばれる430FX(Triton)と同世代のもので、WildCatを搭載したPC-98にAMD-K6-IIIやVoodooBansheeを搭載しても、
性能が最大限に発揮されません。しかし、430HXならば性能がかなり発揮されます。あえて「かなり」と記載したのは、最新のSocket7用互換チップセットには、到底及ばないからです。しかしながら、PC-98環境のK6-IIIマシンを手に入れたいならば、W型番をベースにするのが最善策なので、中古PCショップ等で店頭に並べられたら、即完売という人気のシリーズです。
タワー型のXv/W型番に限っては、PCIバススロットが3スロットあるので、夢のPC-98マシンと言えるでしょう。
 ※ほとんどのPCIバス搭載PC-98は、PCIバススロットが1〜2スロットです。

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 98mateXシリーズ第五弾は、W型番には大幅な仕様変更はありません。唯一、200MHz版Pentium搭載のXaが加わったことです。大幅な変更は、オールインワンモデルのPC-9821Xcシリーズがチップセットに430VX(TritonVX)を搭載し、USBインターフェイスとSDRAM(DIMMスロット)を採用した事です。余談ですが、このXcシリーズは出荷台数が非常に少ないので、中古PCショップにて、なかなか目にする事ができません。PC-9821RvII26と同等のプレミアムモデルです。