月刊
98パンフレットマガジン

1999年8月号(第二十号)


なぜかCanbe特集になってしまいました、あしからず・・・。

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 Pentium(75MHz)を搭載したCb3を、Pentium(100MHz)にしたものがPC-9821Cb10。Pentium(100MHz)を搭載したCx3をPentium(133MHz)にしたものがPC-9821Cx13です。このシリーズは、前回のCanBeシリーズと比較して、CPUを1ランク上のものになった以外は何の変更も無く、特に目新しくは感じられませんでした。

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 Windows95プリインストールCanBeの中で一番人気のあったものがPC-9821Cu10です。
 スペック的には、前回のCb10と何の違いもありません(HDDが1.2GBにはUPしました)が、人気の秘密は、やはりデザインとディズニーインタラクティブソフトの付属でしょう。特にディズニーインタラクティブソフトは、この当時、FM-Vの人気が全盛期だった時でも、子供の学習にとあえてCanBeを購入していく家族がいた位です。実際に、FM-Vシリーズには、子供向けのPCは無く、ほとんどがビジネスをターゲットにしたものでした。一応、Panasonicがマルチメディア向け(子供向け)にWoodyを販売していましたが、PC/AT互換機市場で新顔だったので、ヒットはしませんでした。Cu10は、PC-98アーキテクチャーなのに、PC-98とは思えないスペック(装備)にファンな方も多いのでは?

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 液晶ディスプレイを装備した省スペース型のCanbe、PC-9821Cr13です。
 現在は、省スペース型&液晶モニターが一般化してヒットしていますが、当時はまだ早かったと言える製品です。実際に、TFT液晶が640×480ドットというのが実用にならないと思います。ところが当時は液晶の画素数が少ないのは常識だったので何とも思わなかったものです(笑)。

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 癖のある高性能CanBeがPC-9821Ct16です。
4連装CDドライブと1.6GBのHDDを搭載し、ビデオキャプチャ機能、TV機能、FAXモデム内臓と次世代装備のPC-98と呼べる存在でしたが、前文にある「癖」というのが厄介で、Windows98に移行する場合、多数備えてある内蔵機器のドライバの問題(相性等)をよく聞きます。Windows2000は大丈夫?という具合です。また、ハード的にもせっかくタワー型でハイスペックな環境を構築しようと思っても、CPUの場合は、物理的に電圧変換下駄がさせなかったり、PCIバスの場合は、PC-98でも対応しているビデオカードがなぜか対応外等、不便な所が多く見られます。ちなみに、この次のCt20ではEDO DRAMに対応していますが、Ct16では、FPDRAMのみの最大128MBまでしか増設できません。