月刊
98パンフレットマガジン

2000年5月号(第二十九号)



 98mateXシリーズの第四弾に、PC-9821X cシリーズの性能底上げを図った時のパンフレットです。
今回は特にチップセット等の大幅な仕様変更は無く、Xcシリーズの性能の底上げ、定価の引き下げ、下位モデルの廃止が行われただけでした。特に98ユーザーを惹きつける目新しい事は有りませんでした。


NEC PC98-NX特集




 「あしたを、あなたに。」。未来を予感させるキャッチフレーズで登場したNECの新主力PCシリーズ、PC98-NXシリーズのPRパンフレットです。
 登場した1997年頃、NECのPC国内シェアは、35%程度まで落ち込み、PCの販売をメインとして成り立ってきたNECとしては、一刻も早くシェアの落ち込みを回復させる必要がありました。PC98-NXシリーズが販売開始されたのが1997年10月ですが、1997年1月に登場したMMXPentium搭載のPC-9800シリーズVALUE STARが販売不調だった為、この時点でPC98-NXシリーズの販売が決断された様です。余談として、NECはPC98-NXシリーズはPC/AT互換機では無いと言い張っていますが、これに関しては賛否両論の様です。一般的には明らかにPC/AT互換機の仕様ですが、本来のIBM PC/ATマシンとは既に互換性に乏しいマシンとも言えます。確実に言えるのは、IntelとMicrosoftが規格提唱したPC97&PC98(現在はPC99)仕様のマシンである事です。極端な例として、NECのPC-9800シリーズを前シリーズのPC-8800互換機と言っている様なものです。ちなみに、この当時のPC事情等は、月刊98パンフレットマガジンの
1998年12月号(第十二号)バックナンバー12にコラムとして詳しく紹介していますので是非ご覧下さい。


Intel OverDriveプロセッサ特集(第3回目)



 上記3種は486マシン用のODPで、新たに内部コアがPentium互換のPentiumODPが登場した時のパンフレットです。PentiumODPは、文句無しにコア性能は高いのですが、肝心のクロック周波数がFSB33MHz時で83MHzとDX4ODPの100MHzより低い為、アプリケーションによってはDX4ODPより劣ってしまう場合がありました。その結果、486マシン用のODPではAMDの5x86(133MHz)を搭載したものが最速となり、PentiumODPは話題になりませんでした。ただし、Pentiumコアなのは事実なので、同一クロック周波数ではもちろんPentiumODPが一番高速になります。