月刊
98パンフレットマガジン

2002年1月,2月 号(第四十九,五十合併号:新春特大号)


NEC FC-9800特集


 工場の生産ラインや大規模倉庫ロボット等の制御用ソフトウェアには、2002年現在、未だにMS−DOSベースのものが多く存在し、そして、その使用されているMS−DOSがPC-9800シリーズ用のものが大多数を占めるのが現状です。
 その制御用に使用される(制御機器に組み込まれる)のを目的として販売されているのがFC-9800シリーズです。現在においては、もちろんFC98-NXシリーズも登場していますが、最初の説明の通り、
工場の生産ラインや大規模倉庫ロボット等ではまだまだ需要がある為、上記パンフレットのFC-9821Kaに限っては、2004年1月末まで生産される事が決定しています。なお、Kaのスペックは、PC-9821Xa16/W型番と同等で、違う所はPCMサウンド機能が無く、Cバスが5スロットである事です。
 産業用なので、過酷な使用条件に耐えられるように設計された頑丈な筐体が採用されているPC-98と言えるもので、カバーの鉄板は通常のPC-98より厚みが有ります。また、内部の熱対策は万全で巨大なファンが付いており、両側面に装着されている防塵フィルタにより中に埃が入らない様になっています。ちなみに、外部から遠隔電源制御ができる機能を備えています。


 制御用に使用される(制御機器に組み込まれる)のを目的として販売されている、FC-9800シリーズ。現在においても、工場の生産ラインや大規模倉庫ロボット等ではまだまだ需要がある為、FC-9821Kaに限っては2004年1月末まで生産される事が決定しています。そのKaは組み込み専用タイプですが、Cバススロット数を減らしデスクトップタイプにしたものがFC-9821Xaです。スペック的にはPC-9821Xa13/K型番と同等で、違う所はCバスが6スロットである事(Kaと違い、XaにはPCMサウンド機能は有ります)です。
 Kaに限らず、Xaももちろん過酷な使用条件に耐えられるように設計された頑丈な筐体が採用され、カバーの鉄板は通常のPC-98より厚みが有ります。巨大なファンが付いているのと、両側面に装着されている防塵フィルタにより中に埃が入らない様になっている点もKaと同様です。
 ちなみに、Xaについてはキーボードとマウスのコネクタが前面に有るので、この当時の本家PC-9800シリーズの最新ラインナップは背面にコネクタの為、ちょっと羨ましいですね。


懐かしの名機シリーズNo.31


 初代PC-9821(初代)の先駆けともいえるデザインを採用し、注目を浴びたPC-9801がPC-9801CSです。
 注目した理由として、当時は一体型パソコンはとても珍しく、パソコンといえばデスクトップ型が主流で、現在の様に多種多様な形(デザイン)をしたPCは、ほとんど有りませんでした。ですが、NECは既にPC-9801CVというCPUにV30を搭載したPC-98を発売していました。このCVは企業の大量導入を狙ったもの(実際、私の母校でも大量に導入されていました)で、その戦略で、ある程度の成功を収めたのでCSを開発したのでしょう。また、その後、当時のデスクトップPC最大ライバルの富士通製FMタウンズにも一体型が登場し、大量導入には一体型が有利という図式が出来たのでしょう。
 CPUにi386SX(16MHz)を搭載し、メモリは640KB。640×400ドット、16色表示可能な12インチディスプレイを内蔵していました。また、FDDを2基、26K音源を内蔵しているので、DOSゲームもOKでした。ちなみに、当時の主力デスクトップPC-98は、9801DA、DS、DXでした。


懐かしの名機シリーズNo.32(98NOTE特集 第12回目)


 PC-9821La10の意志を受け継いで登場した新Aileシリーズ、PC-9821Ls150とLs12のLs12がマイナーアップしてLs13として登場した時のパンフレットです。
 Ls13はPentium(133MHz)を搭載し、メモリを標準で32MB搭載、800×600ドットの12.1インチ液晶を搭載しました。尚、上位機種のLs150はTFTタイプの液晶ですが、Ls13はDSTNタイプの液晶が搭載されています。また、携帯型をコンセプトとしている為、CDドライブやFDDはファイルベースと呼ばれる着脱式のものが採用され、背面のIOインターフェイスも同様に着脱式でした。但し、Ls13もLs12と同様にCardBus対応(ZVは対応)では無いPCカードスロットを2スロット搭載しています。さすがにCardBus対応で無いのは現在のPC市場では厳しい(例えばUSBカードも使用不可)ですね。