063  国防 石破 茂著                   平成17年07月29日

   昨日、元防衛庁長官の石破茂さんの話を聞く機会があり参加してきました。事前に、石破さんの書かれた「国防」という本を読んで行きましたので、大変良く現状の日本の国防のことが分かりました。

   石破さんは、小泉内閣で2年間防衛庁長官をされ、その間有事法制など今までに出来ていない法整備に尽力され大変大きな功績をあげられています。考え方も、大変リベラルで共感が持てました。

   当方は、憲法9条に陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。となっているのに自衛隊を保持している不思議な国が日本ですが、はやくこの部分は憲法を改正し、軍隊を正式に認める形に直さなければならないと考えています。

   石破さんの話で驚いたのは、歴代の防衛庁長官で任期が2番目に長い長官であったこと、殆どの長官は任期が平均半年から1年程度と短く、ろくな仕事も出来ないまま、くるくると変わっているという過去の実態があるということです。東西冷戦時代から、平和ボケしている日本にとって、防衛ということを真剣に考えなくても良い時代はそれでも良かったのでしょうが、北朝鮮や中国といった国が何をしでかすか分からない今、テポドンを発射されたらそれを打ち落とすシステムなど早急に整備が必要と思います。

   ただ、現行の憲法では、北朝鮮のテポドンの発射基地を破壊するような戦闘機やミサイルなどは持ってはならないことになっていたり、敵が攻めてきて国土が破壊されそうにならなければ反撃出来ない法律となっていたりしているので、とにかく、国民的議論をして、憲法を改正して当たり前の国家になる必要があると感じました。

    自衛隊のサマワ派遣や、テポドンを三陸沖に打ち込まれたりと危機が迫ってきている時代には、その時代にふさわしい人材が登場し歴史を動かしていくのかも知れません。石破さんは、まさに適任の人材であると感じました。

   国防という本は、5万部以上売れたとのことですが代議士の書いた本としては2番目に売れたとのことです、分かり易い本ですので、是非一読されることをお勧めします。