077 トヨタのレクサスは、BMWやベンツに勝てるか 平成17年11月17日
トヨタ自動車が、アメリカで成功したレクサスを高級乗用車でおなじみのBMWやベンツに対抗して日本で2000億円を投入して8月30日から国内販売を開始したということですが、はたして、、BMWやベンツに乗っている人やこれから買おうという人たちのシェアーを奪うことが出来るかということについて、僕が尊敬している大前研一氏は、疑問を投げかけています。
面白いコメントでしたので紹介したいと思いますが、要するに、アメリカでトヨタのレクサスが、BMWやベンツのシェアーを奪って成功したのは
1.アメリカ人はあまりブランドにこだわりがなく、車にプレステージがあると思っている人が少ない。
2.高級住宅街に店舗を構え、痒いところに手の届く日本式サービスを徹底した。
この2点があげられるようです。理由の2番目は、すでに日本では普通に達成しているあたりまえのことなので1番目の理由にあるブランドにこだわらない人がどれだけ増加するかというのがポイントなのかなぁと思います。
大前氏は、最初のうちは物珍しさで大勢の人が豪華ショールームにくるだろうが、たぶん「お祭り1年、ボチボチ2年、3年たったら閑古鳥」という状況になるだろう。
と述べています。そして、面白いのがここからです。
トヨタは、2000億円ものお金を投入するなら、1000億円程度でヤナセを買収して、ベンツとレクサスを並べて販売するのが良い。と述べています。ヤナセを買収してしまえば、富裕層に直接アプローチが可能になります。
すごいアイデアだと思わず唸ってしまいました。