107  相続税の見直し論議  平成18年05月24日

  今朝ラジオで、相続税の見直し論議が浮上してきたとの話題がありました。
格差社会になってきたので、その是正のため、相続税も課税最低限度を引き下げて、もっと課税しようというようです。

  そもそも、格差社会となってきたのは、高額所得の人たちの最高税率を90%近くから、徐々に引き下げをして、50%にした時から格差が広がってきているわけですから、課税最低限度をいじって、広く課税すれば、格差が是正されるかと言えば、そうはならないのではないかと思います。

  資本主義社会にいれば、格差は当然に起こるわけで、これを平均的にしようとするならば、社会主義にする他はありません。ただ、昔のように、所得の大きな人からたくさん税金を徴収する累進課税を復活させれば、社会主義に近づくことは近づくかも知れません。

  そうでもしなければ、みなが平等にリッチになることなど、ありえないと思います。

  格差社会是正のためなどとして、相続税の増税をしようなんてとんでもないと思いますが如何でしょうか。