112 だから失敗は起こる  畑村洋太郎    平成18年08月28日

  NHKの教育番組で、夜10時25分ごろから放送している「知るを楽しむ」という番組で、表題の番組を最近見ました。

  自分自身、失敗は山ほどしておりますので、少しでも失敗を少なくする方法を知りたくて、興味深く見ていました。

  当方が見たのは、第3回目でしたが、新潟県の中越地震のとき、上越新幹線が地震のために脱線してしまい、2キロも走って停止した事例を取り上げていました。

  当時、新聞やマスコミは、地震でも大丈夫だという新幹線神話が崩れたといった、マイナスの評価が圧倒的多数だったようですが、

  畑村東大名誉教授は、あれだけの大地震で、一人も死傷者を出さなかったことがむしろすばらしいことであったとJRの事前対策のよさを評価していました。

  要するに、阪神淡路大震災のとき、高速道路が倒れた教訓をしっかりと踏まえ、地盤の危険のある場所を専門家から調査してもらい、対象の地域の橋脚をコンクリートと鉄板で巻いて補強工事をJRが実施していたようなのです。

  新幹線が脱線した場所はまさに、鉄板巻きした橋脚の上だったので、橋脚が頑丈だったので、脱線程度で済んだとの見解でした。

  阪神淡路大震災の教訓をもとに、しっかりした対策を取っていたことが良かったわけです。

  教訓をもとに確実な対策を実行することの大切さをあらためて、自分自身に言い聞かせております。