117  奇跡の経営  リカルド・セムラー著    平成18年10月02日

  この本のサブタイトルは、「1週間毎日が週末発想のススメ」というのですが、著者は1959年生まれで、現在ブラジルで、従業員3000人のセコム社という企業を経営している現役の経営者です。

  この本で指摘している週末というのは、だらだらと何もしない=週末というのではなく、週末=楽しい。という定義に置き換えて、

 「仕事=楽しい、幸せと自由なもの」と考えられれば、毎日が週末と同じじゃないのということのようです。

  仕事と遊びが両方楽しいと感じられれば人生ほんとにハッピーと思います。

  セコム社では、労働時間は従業員が自ら決定する完全フレックスタイム制度で、土曜でも日曜でも、早朝でも深夜でも好きな時間に仕事をしてOK。給与も自分で決める制度があるとか、いろいろ先進的なことを実践しているようです。

  好きなように働いて良いですよ。と言われると逆に従業員としては、どうすれば仕事がうまくいくかなどのテーマを与えられたような感覚になり、最適な働き方になっていくのかも知れません。

  規則でルールを決めて会社側が決定することがあたりまえの世の中ですが、完全な逆転の発想で成功している企業がこのセコム社と言えるかもしれません。