131  死刑制度の廃止ということ    平成19年01月04日

年末に、イラクのフセイン大統領の死刑が執行されたニュースが流され、各国の反応が新聞記事に載っていました。

EU諸国は、死刑廃止の国でなければ、加盟できないらしいので、一様に死刑は賛成できないとのコメントでした。死刑は野蛮な行為だからだそうです。

何百人という人の命を奪っても、その実行者は死刑にならないということには、抵抗がありますが、よく考えてみれば、広島に原子爆弾の投下を命じたアメリカのトルーマン大統領は、十数万人の日本人を殺害した大統領ですが、なんら死刑になったわけでもなく、むしろ英雄なわけですから、罪の考え方次第で、世の中どうにでもなるのでしょう。

どうせ死刑になることはないのだから、殺人でも何でもやってしまえという悪人が出現してしまうのは困ります。

死刑制度があることで、少なくとも、この考え方の悪人は、日本では通用しないわけで、死刑制度は存続したほうがよいのかなぁとも思います。

そう言えば、先日死刑が確定したサリン事件の麻原彰晃の死刑執行は、何年先になるのでしょうか。もし、日本が、死刑制度廃止の国になれば、彼は助かるかもしれません。

まあ、善良なる一市民として、その国の制度が、死刑廃止と決まれば決まったで、どちらでも結構です、生活にはさして影響のあることでも無さそうですから、と言ってしまえばそれまでですが・・・。