134    北朝鮮に重油5万トン        平成19年02月14日

 6カ国協議とやらで、北朝鮮が核施設の運転を停止する見返りに、重油5万トンの支援を行うということが昨日決まったようで、大きくニュースで流していました。

 盗人に追い銭。などの表現で、批判している記事がありましたが、当方も同意見です。

 結局、核兵器開発を実施したことによって、5万トンの重油を只で手に入れ、追加して95万トンの重油をいただけることになった訳ですから、開発していて良かったと、おそらく、北朝鮮の首脳陣は、喜んでいることでしょう。

 しかし、核兵器問題の本質は、先に核兵器を持った国はOKで、後から持つ国はNO。というのが今の論理ですがこれは、筋からして間違いです。自分も棄てて持っていないから、お前も持つな。というなら、公平ですが、俺は持っている権利があるからいいけれど、お前はダメだ。では、話になりません。イランも、核兵器を開発中のようですが、理屈から言って、開発をやめさせることは難しいと思います。

 インドは、後から持つに至った国ですが、持った時は、先に持ってた国から経済制裁だの何だのとバッシングされましたか、持ってしまえば、今更棄てろということにならず、アメリカとも、関係正常化がなされました。

 核兵器のようなものは、とにかく地球上から無くしてもらいたいものですが、なかなか思うとおりには行かないのが世の中のようです。