143  脱税と税金の無駄遣い     平成19年05月26日

  林家正蔵が襲名披露時のご祝儀など含めて過去3年間で1億2千万円を申告せず、重加算税を含めて約4200万円を追徴課税されたとか、中村勘三郎も3年間で7000万円の申告もれで、約3000万円以上追徴課税されたとのニュースがありました。

  脱税しているのに、新聞や芸能ニュースは何故か さん付けでした。

  逮捕されることもなく、重加算税程度で済むのは、脱税金額の問題なのでしょう。

  だいたい脱税額が1億円ぐらいを超えたあたりから、逮捕もありえるのかなぁと勝手に考えていますが、当方としては、1000万以上脱税したら、即逮捕でも良いような気がしています。ちょっと厳しいでしょうか。

  これがアメリカなら、結構厳しいらしく、逮捕されたり社会的地位が急落し、国民から非難を浴びて二度と立ち直れないほどのダメージを受けるようです。

  多くの日本人は、昔から税金というものは、江戸時代の年貢と同じで、お上に取り立てられるものという認識が強いので、年貢を少しぐらいちょろまかすのは生活の知恵ぐらいの感覚ではないのかと思います。

  アメリカのように、国の税金は、皆で出し合って有効に使おうという意識がなく、税金はただむしりとられるもの、という感覚の違いでしょうか。

  その結果、取り立てられた税金の使い道については、無関心になってしまっているような気がします。

  政治家や官僚たちが、好き勝手に使って税金を無駄遣いされては、たまったものではありません。

  緑資源機構の官製談合で農林水産省のOBらが天下りの特権を享受して、甘い汁を吸っていたことが判明しましたが、天下りの官僚たちに税金の一部を吸い取られていたとうことですから断じて許せません。

  戦後60年かかって築き上げた官僚機構の利権構造を正すのは至難の業と思いますが、無駄遣いを少なくするにはそこにメスを入れなければならないと思います。


  脱税額がいくらぐらいになると、逮捕されるのか知りたくて、ネットで、「脱税、逮捕、ほ脱税額・・・」などのキーワードでいろいろ探しましたが、見当たらず、おかげで、

  無実の脱税容疑で逮捕されちゃった公認会計士の記録のレポートを発見しました。

  お気の毒としか言いようがありませんが、小説を読むより興味深いレポートでした。

http://yamaneosamu.up.seesaa.net/image/enzai.pdf