2007.09.27  サブプライムローンで誰が得をしたのか

アメリカの低所得者向けに住宅ローン会社が、ローンを組んで、低所得者に

住宅資金を貸し付けて、その返済が焦げ付いて返せなくなっているようですが、

住宅資金を貸し付けて、それが返せなくなるとどうなるかというと、

たとえば、3000万を貸して、それが焦げ付いたとした場合、貸主は、建物を差し押さえて

貸し金を回収するでしょうから、3000万そっくりパア−になる訳ではなく、仮に

1000万ぐらい回収できなくても、2000万は回収できるわけですから、証券化した債権は、

紙くずになった訳ではないのに、問題が浮上した時に、証券の買い手が付かない状態に

なってしまったようです。

そのために、どの銀行が、この証券を持って大損しているのか不安で、銀行間の取引が大きく

縮少したため、ヨーロッパ中央銀行などが資金を市中銀行に供給したという話となっているようです。

要するに、サブプライムローンで大損したのは、証券を購入したファンドや銀行、証券会社で、

得をしたのは、住宅を売却したアメリカの住宅販売会社ということにならないでしょうか、

世界の投資家のお金が、アメリカに渡って、世界の投資家が損をした。ということになるのではないでしょうか。

  バブル経済で日本のマネーがアメリカに渡り、高額で土地などを購入し、バブル崩壊で安値で

アメリカに買い取られ、結果としてアメリカが大もうけして、日本が大損した同じ図式が見えてきます。

こう考えるのは、当方だけでしょうか。