2008.01.11 胃瘻
知人のお母様が現在97歳なのだそうですが、昨年から口からの食べ物を
受け付けない状態となり、胃袋に穴を開けて、胃の外から、直接栄養を注入
するようになったということを知りました。
医学の発達で、食べ物が食べられなくても、点滴や胃瘻手術によって、
生命の維持が可能な世の中ですが、
ご本人は、言葉も話せず、ただ生命のみ維持出来ているという状況のようです。
ひっとすると、ご本人は,速く現世から離脱して、来世に行きたいと思っているかも
知れませんが、医学の発達で、それを食い止めてしまっているのかも知れません。
聖路加病院の日野原重明先生は、「医学の進歩は、病人を作り、それに伴って介護者
が多数必要だという結果を招く」と述べられていますが、まさにそのとおりだと思います。
自分の意思がはっきりしている段階で、もし、自分が植物人間になってしまったら、
点滴や胃瘻手術などによって延命することはしないでほしいと思います。
それにしても、一人で在宅介護をされている娘さんの苦労は大変だなぁとつくづく思います。