2008.03.15   思いやりの確定申告

 今年の所得税の確定申告で、久しぶりに、思いやり申告をしました。

税理士業を始めて、今回が2度目です。

過去の思いやり申告は、バブルの頃に、相続税で申告して、結果OKだったのですが、

 今回は、所得税です。

思いやり申告というのは、以前、雑誌で他の税理士が言っていたことなのですが、

  AかBか判断に迷う時、少ないほうで申告して、万が一税金が高いほうになってしまった場合、

納税者は、高くなった税金と、過少申告加算税や延滞税を追加して納税しなければならないのて゜、

ダメージが大きいので、まずは、高いほうで税金を納税して、そのあと高いほうは間違いだったので、

差額を返してくださいと、更正請求を出すというものです。

  こうすれば、納税は発生しますが、後から高いほうに決定されても、加算税や延滞税など

余計な税金がかからず、ゆっくりと税務署と交渉が出来るという話なわけです。

  居住用資産を譲渡したときに、居住しなくなってから3年以内に売却した場合は、儲けが

3000万円までは、税金がかからないことになっているのですが、今回のケースは、4年目に

売却したというものなのです。納税者は、高齢で一人暮らしだったので、自宅を残したまま

4年前に老人ホームに入居して、今回自宅を売却したということです。

  法律の条文どおりだと、ダメなのは明らかなのですか゜、ひとつ交渉してみましょうということです。

  今度も結果OKとなるかどうかは、分かりませんが・・・・・・・・。