2009.01.23    パレスチナ人国家の建設

  大前研一氏のメールマガジンを愛読していますが、今週の話題は、


『イスラエル軍ガザから撤退完了
       〜事態を根本から見つめ直し真の解決策を!』というものです。


以下、大前研一ニュースの視点の文章抜粋です。

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2009年1月19日TIME誌には、珍しくイスラエルに対して悲観的な
 見解を示す記事が掲載されていました。

 そのタイトルは、

 「どうしてイスラエルが勝つことができないのか?
 (Why Israel Can't Win)」

 そして、

 「イスラエルは生き残 ることができるのか?
 (Can Israel Survive?)」

 というものです。

 TIME誌で指摘している論旨は、次のようなものです。

 「ガザ地区のような小さな地域に今のようにイスラエル人とパレス
  チナ人が混在していても安定化は望めない。パレスチナ人のために、
 ガザ地区よりも大きな地域を割り当てて国を建立させるべきだ」

 非常に的を射た指摘だと思います。現在のウエストバンクやガ
 ザはイスラエルが中東戦争で占領し、その後イスラエル人が入
 植した地域です。

 そのため、非常に狭い地域の中にイスラエル人とパレスチナ人
 が霜降り肉のように混ざり合っています。そのような状況にお
 いて、各地域内で壁を作るなどして両者を分けていこうとして
 いるわけですが、それではダメだというのです。

 その理由は今後の人口増加比率を考えると、現在はパレスチナ
 人とイスラエル人(ユダヤ人)の人口は拮抗していますが、今
 後パレスチナ人の人口が圧倒的に増えてしまい、両者のバラン
 スが崩れていくからだと指摘しています。

 2008年の人口では
 「パレスチナ人:550万人=ユダヤ人:540万人」ですが、

 2020年には「パレスチナ人:850万人=ユダヤ人:640万人」
 になるという試算になるようです。

抜粋終了
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  イスラエルとパレスチナ人との紛争のスタートは、パレスチナ人が住んで

いた場所にいきなりイスラエル国家が建設されたところからスタートした訳ですが

 パレスチナ人のために、

 ガザ地区よりも大きな地域を割り当てて国を建立させるべきだとのTIME誌の指摘は

 確かにそのとおりではないかと思います。


 敵対、憎悪、怨念だけが永遠に続いてしまうのは、なんともむなしすぎます。











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