2010.06.29   差別と日本人   野中広務、辛 淑玉(シンスゴ) 著


  野中広務氏は、京都の園部町という部落の出身ということで、生まれてからずーと差別

にあっていて、辛 淑玉さんも、在日朝鮮人という立場で、やはり自分自身が差別にあって

きたということで、ともに日本という国に生まれ育って、差別を跳ね返して生きてこられたわけで

 それぞれの立場で、淡々と対談がなされています。

  差別は、差別する側とされる側とがあり、この対談は、差別される側の方の辛さなどがよく分

かります。辛 淑玉さんの解説で、こんなひどいことがあったのかと思うほど、部落差別や、在日朝鮮人

の方々が苦労されているということを思い知らされます。

  また、野中氏の政治家としての生き方、日本の戦後の未処理問題を残された人生のライフワーク

にされるつもりのようで、頭が下がります。

  この対談を読んで、今まで詳しくは知りませんでしたが、野中広務という政治家をとても尊敬出来る

人物の一人として推薦したいと思います。




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