025 本気の教育でなければ子供は変わらない  原田隆史

荒れた中学校の体育教師として赴任して、赴任直後から学校を
立て直し、7年間のうちに13回の陸上日本一を誕生させたという
「カリスマ教師」の書いた本ですが、この本を読んでみて人を動か
すキーワードは、 「本気」   ではないかと思う今日この頃です。

  著者は、「コップが下向きになっている子供に、いくら、何を
言っても無駄。コップが上向きにならなければ何の意味もない。」
と断定します。

  そして、赴任した、大阪の松虫中学校の生徒一人一人のコップ
を上向きに変えていったのだと思いますが、どうして、コップを上向き
にすることが出来たのかと、考えたとき、この言葉が見えてきます。

 体当たりで厳しく生徒に接し、「姿勢を正しく、挨拶をきちんと、靴をそろえる
といったことを徹底し、自分自身も手本となり、本気で取り組んだことが
 普通の中学校なのに、陸上日本一という快挙を成し遂げたのだと思います。

  人は変えられないが、自分は変えられるとよく言いますが、

  人を変えることを始めからあきらめてはいけないと言うことも、必要と思います。

  本気で、体当たりすれば、人は変わる。ただ、人を変えるには、その人の心のコップを
上向きに変えるスイッチが入らないとなりません。
  
 そのスイッチは、変えようとするこちら側が、どれほど本気になれるかが勝負では
ないかと最近思うようになりました。あきらめないでがんばりたいと思います。