032 影響力の武器         平成16年10月18日

ロバート・B・チャルディーニという人が書いた本ですが、
人はなぜ動かされるのか、を心理学の立場で説明していて、
とても面白い本です。

人は何か特別な信号が「カチ」と入ると、自動的に「サー」とテープが
回り出すような、行動をしてしまうということです。

「カチツ」  「サー 」 と自動的にです。

たとえば、「返報性」という章では、人は、何か他人から恩を受けたら
自動的に、何らかのお返しをしなければならないと考えることが多い
ということが書かれています。寄付金を集めようとした宗教団体が、
無差別に通行人にお花のプレゼントをしたことによって、プレゼントされ
た多くの人が、僅かでも寄付に応じたという例があげられていました。

このほか、私達が、行動を起こす上で、影響を受けるものとして、

1.自分が最初に決めたことに影響されやすい
2.自分と類似した他人の行動に影響され、それを真似する傾向がある。
3.他人の外見の魅力に影響を受けて、相手に好意を感じる傾向がある。
4.権威、肩書きなどに影響を受け、その人の要求に盲目的に服従してしまう
  ことがある。
5.希少性で数が少ないとか、時間的制限とかの影響を受けて、高価なものを
  購入してしまうことがある。

などなど。

影響を受ける場面が、イメージ出来て、なるほどそうだそうだと納得しました。
自分が影響を受けていることに納得した上で、行動しているのと、
自分が影響を受けていることに無意識で、行動するのとでは雲泥の差があります。

常に、納得した上で行動を取りたいと考えました。