044  ロール・レタリング        平成17年01月24日

  今朝の読売新聞の記事中ので、さわやか福祉財団の堀田力さんが
ロール・レタリングという手法が、ほとんどの少年院で採用されているという
ことを紹介していました。

  どういうことかと言うと、少年院送りになった子供に、自分のことを理解し
てくれてない、父親、母親に対して架空の手紙を書かせるのだそうです。
出さない手紙なので、ストレートに言いたい放題を書く訳です。

そして、その書いた手紙に対する返事を、父親,母親になった気持ちで、今度は
自分自身に向かって書くのだそうです。

こうすることによって、お互いの気持ちを考え良い方向に向かって改善がなされ
ているようです。

  少年院に限らず、この方法は、人生のあらゆる場面で応用が効きそうです。
お互いに,理解し合えない関係の改善、特に離婚問題を抱えた夫婦などには最適
な手法ではないかと思いました。

  腹が立って仕方がない相手に向かって、思いっきり相手の欠点、行為、態度など
悪口をいう手紙を書いて、その手紙を読みながら、今度は、100パーセント相手にな
り切って返事を書いてみる。

  おそらく、実際にそれをやってみると、はじめに書いた批判が、厳しすぎると感じたり
相手に対して、寛容になる気持ちが沸いて来るかも知れないなぁーと思います。

如何でしょうか。

参考図書は「ロール・レタリング理論と実際」西九州大学名誉教授、春口徳雄著だそうです。