雑談その1−4
  節税と脱税
先日、関与先ではありませんが、あっという間に大変儲かって、税金が大変だからなんとかならないだろうかという相談がありまし た。なんとかとは、税金を少なくする方法はないかという事のようです。そして税金を少なくする対策をとらなかった現在の顧問税 理士に不満があるようでした。 こちらは一応節税に関するアドバイスは致しましたが、基本的に税金を安くする方法などはない事を解説し、企業としていくら残す かを考えるべきである旨主張致しました。仮に、儲けが1億円だとして税金は5000万円とします。税金5000万円は高いから 何とか儲けを減らしたいとして、どんどん経費につぎ込んで、儲けを5000万円に減らし、税金を2500万円にしたとすれば税 金は半分になりますが企業に残る利益も半分になってしまいます。これでは企業は強くなれません。儲けはそのままで税金だけ安く する方法は、売上をごまかしたり、架空の経費を水増ししたりする「脱税」しか方法はありません。