子供の絵

弥生人(今から約2,000年前)の絵は、児童画に似ているとよくいわれる。子供た
ちの絵はイメージで描く「多視点画」といわれる。子供たちは絵を何の抵抗も無
く描きあげてしまいますね。。そこには子供達が生きる証として描き、描かなく
てはいられないようである。
大人になると生きる証が他に出来てくるし、また楽しいことも増え忙しくなるか
ら描かなくなると、何かの本で読んだことがある。
    
絵を習ってくると、一視点画になり合理的になってくる。そして子供が持ってい
た創造性・想像性を失い個性を損なってくるのであろう。
写生すればするほど一視点画の傾向は強くなり、立体を平面の上で巧みに再現し
ようと追求するようになるといわれている。
絵手紙では「よくみつめなさい」といわれる。それは大人に対して多視点画から
の追放に他ならに様な気がする。
「絵手紙は花に始まり花に終わる」と聞いたことがある。それは現代における空
気を感じ、また空気を忘れてしますことなのかも知れない。絵手紙は理屈では無
いと思うが、絵手紙を知ってしまった今では、絵手紙の理論を感じたい。
ピカソは「子供になるのに一生かかった」と・・・
絵手紙は見せるものでも飾るものでもないという思いでいるが、時には伝えるこ
とを忘れてしまうことがある。これは絵手紙が文化として定着する大きな弊害に
なっていると最近感じている。

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