絵手紙に出会い一番うれしかったこと 
(絵手紙指導者養成講座 文章教室 提出作文より)

  それは絵手紙交流者から頂いた病室からの「絵手紙」でした。その絵手紙は
節分の鬼の絵手紙でした。絵手紙の鬼の顔は悲しく、今にも泣き出しそうな表
情をしていました。その表情は墨のにじみと赤の顔彩の色合いで表現され、私
の心に感動を与えてくれました。
  さらに強烈に訴えてきたのは『福をいっぱいおいていけ』と書いてあったこと
です。その意味は表書きを読んで涙したのです。表書きには「主人の母が脳出
血で入院、その看病をしながら節分の夜に割り箸で描きました」とありました。
  この絵の強烈な印象が、今までの自分の絵手紙に接する原点を反省させら
れ、絵手紙のもつ力が表現が「絵」と「文章」が一致し、生活の中の一部を言葉
で相手に伝えられない事を「絵手紙」は伝えることを知り、この病室からの絵手
紙が、絵手紙と出会い一番うれしかったことです。
平成12年5月20日



病室からの絵手紙

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