これは面白い、大根に目があるようだ。ヒスイさんは右肩上がりの文字を何とかしたいと「左手で書きました」と言っています。
言葉を伝えるには「文字」にしなくてはならない訳です。日常書き慣れた文字では機能性はあっても趣がありません。本来ヒスイさんが持っている感性で書けば、それはヒスイさんのしみじみとした人生の味わいが「古拙」として伝わるのです。
左手でかいた「温かいお鍋に・・・」は素朴で、見た人は支えて上げたい気持ちになります。大根の表情と文字のバランスがヒスイさんの絵手紙に生かされることを期待したいですね。
(平成17年10月30日)