絵に対して文字が脇見をしているように見える。本来絵手紙は言葉と文字と絵が三位一体でなくてはならない。文字が風に吹かれているように感じる。絵を描き始める数十年前から文字を書いている訳だから、その「文字」を「絵」のレベルにすることで調和がとれる。目を閉じて書いてみるとか、左手で書くことで「絵」のレベルに近づく。
次回試してみてください「新鮮なあなた自身を発見」するでしょう。
絵手紙は一方向に流れてはいけない。受け取る側としては新鮮でなければいけない。それには「素」でなければいけないし、描き手に作為があってはいけない。描き手よりも見る側にしても新鮮でなければならない。
言葉文字はさておき、彩色・構図は共に抜きんでている。バナナが先程まで仲間たちと一緒だったのに一本もぎとられた跡が新鮮でいい。
(平成19年10月27日)