墨と硯をきれいにしたとのこと。墨の汚れは少なくなったようですが、折角の墨の線も彩色されたのでは濁ってしまいます。なるべく線の上には彩色をしないように心掛けましょう。
一番気になることは墨の線が全てくっつき隙間が無いことです。これでは塗り絵になってしまいてるよさんの味が出てきません。線は少なく彩色で補うことでてるよさんの味が醸し出されるでしょう。
筆で描くことの意味を今一度考えてみてください。筆の線が一本調子ではいけません。
墨と筆の良さはその表現力にあるのです。墨の濃淡とかすれそれににじみなどがあります。
筆に含ませた墨の量は最小限にテッシュなどで吸い取り、筆の穂先に集中し、線を引くリズムを掴んでください。
(平成21年11月28日)