Mulka 2はSPORTidentにも対応していますが、このマニュアルは主にemitを利用する場合を想定して書かれています。
マニュアルを読む際には適宜用語を置き換えてお読み下さい。
なお、Mulka2の使用方法自体は、emitを利用する場合もSPORTidentを利用する場合も大きくは変わりません。
SPORTindetを利用する場合には、以下の制限事項があります。なお、従来必要だったSI Card Readerは不要です。
SI-Configでメインステーションを以下のように設定して下さい。
パンチングフィニッシュを行う場合、emitの場合はコース設定でパンチングフィニッシュに使用するユニットの番号を入力しますが、 SPORTidentの場合は番号入力欄に「F」と入力して下さい。
スタートとフィニッシュのステーションでは、秒未満のタイム(ミリ秒)もSIカードに記録させることが出来ます。 Mulka2ではSIカード読み取り時に設定を行うことでこの情報を読み出すことが出来ます(1/100秒単位で利用できます)。 なお通常のオリエンテーリングの場合、秒未満の記録は切り捨てることがルールで定められていますので使用することはほとんど無いと思われます。
SI-Configでは、スタートまたはフィニッシュのステーションに対しOperation ModeをStartまたはFinishを選択し「Sprint 4ms」にチェックを入れて書き込みます。 この設定をすることでSIカードにミリ秒の情報が書き込まれるようになります。 Mulka2では、SIカード読み取り画面で競技カード読み取りモードにすると「Sprint 4ms」に関する設定項目が表示されます。 スタート・フィニッシュのステーションの設定状況にあわせてチェックをいれてください。
古いSIカード5の場合は、スタートとフィニッシュのミリ秒のデータ領域とチェックステーションのパンチ時刻の領域が重複しているためチェックの時刻が正しく記録されなくなりますので注意して下さい。 ステーション側を「Sprint 4ms」に設定していない状態で、Mulka2側で「Sprint 4ms」のチェックを入れてカードのデータを読み取った場合、ミリ秒のタイムが不正な値になります。 逆に、ステーション側を「Sprint 4ms」に設定している状態で、Mulka2側で「Sprint 4ms」のチェックを入れずにカードのデータを読み取った場合、チェックステーションのパンチ時刻が不正な値になります。