雑学他のページだよ☆

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本のタイトル作者出版社・その他備考点数
トイレおもしろ百科アダム・ハート=デーヴィス文春文庫60点
育毛通唐沢 俊一ハヤカワ文庫JA65点
星空の神々長島晶裕・ORG新紀元社80点



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『トイレおもしろ百科』
 文庫というひとかたまりで大別しても、なぜかそれに個性があったりしておもしろいですね。ハヤカワと創元はもっぱらカルトなエンターテイメントに特化しているし、角川や徳間はティーン向け小説、そして文春と新潮はハズレのない良質の小説。新潮はヒモのしおりがついていて、高級感とユーザーライク(?)な姿勢を感じます。ちなみに、文字間隔や書体や字の大きさなど、見た目の読みやすさでは新潮文庫を越えるものはないと思います。まあ、これは私の思い込みだから、異見は大いにあろうとは思いますが……。
 文春文庫はこういう雑学でもおもしろい本を出しているような気がします。雑学専門の文庫もありますが、あちらの方は少々掘りが足りないような気がします(小説のネタか何かに使うには、後ろの参考文献の欄の方が重宝だったりして……)。
 内容はと言うと、洋式トイレを巡る歴史とエピソードの網羅。尾籠な話に尾籠な図解たっぷりで、読みやすい(笑)。「スタートレック」のエンタープライズ号にはトイレが見当たらない(少なくとも当初の設計図では)、悪夢だ……なんていう項目まである。暇つぶしにはもってこいです。
 但し、辞書形式をとる上で、致命的な欠陥がひとつだけあります。見出しは日本語になっているのに、項目がABC順に配置されていることです。そのため、英語の単語を知らないことには項目の参照もできないことになり、この本の書かれた意図の半分が無視されていることになります。それが少し残念かな。












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『育毛通』
 ……気にしている人におすすめできるのだろうか。髪についての本。この本は、おもしろいです。だけど、あんまり役に立つ本ではないです。「まず髪を増やしたいなら脱毛のメカニズムについて知る必要がある」とやっておいて、しかるのちにいろいろ学説を展開。そして、「結局どれも異論があり、決定的な説得力に欠ける」の結論は、あまりに正直すぎやしませんか〜?(苦笑)
 増毛についていろいろな方法が載っているのだが、なんかどれも必死さというか鬼気迫るものがあり、――いやむしろこれだけ試して生えてこなかったらダメージでかいだろうな、と思うとひいてしまいます。私なら。(父が少々薄いので、ちと気にしているせいもある)
 しかし、女性のみなさん、最近思うのですが、それを指摘することはセクハラではないでしょうか?















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『星空の神々』
 星座の神話について書いた本というのは、子供向けの本が多い。ただでさえ星空などに疎遠な大人達は、さらに星空に無縁になる。そんな大人たちにお薦めできる。
 しかし、ギリシア神話ってけっこう異説があるんだなぁ……と思う。子供の頃に読んだ話と若干違うのだ。いるか座が、オルフェウスゆかりの星座じゃなくてよもやアリオンゆかりとは……恐るべし記憶違い(笑)。
 巻末の「都会の夜の星座の見つけ方」というのは……ちょっちむなしいなぁ。都会の夜から星が消えて……もう一等星も難しいのではなかろうか。トップページにも載せたが、あのうさぎ座はまず都会では望むべくもない。残念。













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