平成9年度 少年の主張発表大会 |
少年の主張発表会(六島分校予選会)
10月23日(目)5校時に,少年の主張発表会をしました。小学生,中学生全員が日頃自分たちが考えていることを作文にして,それを発表しました。そして,みんなでお互いに評価しました。
小値賀町少年の主張発表大会
12月13日(土)、小値賀町離島開発総合センターホールにおいて、第15回少年の主張発表大会が開催されました。この大会には、町内の小中高校の代表14名がそれぞれの意見を発表しました。六島分校からも正輝君、洋平君が分校代表として出場しました。正輝君、洋平君とも入選に輝き、賞状と盾をいただきました。
入選 ぼくのじいちゃん 小金丸正輝 | |
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今までいっしょにくらしていたじいちゃんが、十月に亡くなりました。じいちゃんは、まだ若かったのになくなってくやしかったです。ぼくは、じいちゃんが大好きでした。いっしょにつりにいったり、ゲートボールをしたりと、よく遊んでくれました。とてもいい思い出ばかりで、じいちゃんは、ぼくの大切な人でした。 じいちゃんは、お酒を飲んだときは、少しよっぱらって、お母さんやお父さんからおこられたりしていました。 でも、ふだんは、元気で明るく、強いじいちゃんでした。体のぐあいが悪かったり、足も悪くていろいろ悪いところがいっぱいありましたが、死ぬ前まで、じいちゃんはゲートボールやゲートボールのしんぱんが大好きでした。毎日毎日、とてもはりきって練習に行っていました。 じいちゃんのことを思い出すと、じいちゃんが審判をしている姿が見に浮かびます。 また、じいちゃんは、漁のためのあみの修理もがんばっていました。 ぼくは、学校から帰ってよくじいちゃんの手伝いをしていました。そんな時、 「ありがとう。」 と言ってくれました。その時のじいちゃんの顔は、いつもにこにこでした。そんな強くて、優しいじいちゃんといつまでもいっしょにいたかったのですが、こんなことになってすごくすごく悲しいです。 これからは、じいちゃんの強さや優しさを見習って、ばあちゃんを助け、お手伝いなどは自分から進んでがんばっていこうと思います。また、お父さん、お母さんに心配かけず、少しでも役にたてるようになっていきたいと思います。そうなっていくことで、天国のじいちゃんも喜んでくれると思います。 |
入選 父・母に学ぶ 宮本洋平 | |
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ぼくの父は、漁師をしていて、母は、畑仕事や家事をしています。 父は、毎日のように夕方ぐらいに漁にでて、次の日の朝早く帰ってきます。一番ねむたいときなのに眠たい時なのにがんばって漁をしています。 しかし、大漁ということは、時々しかありません。 いつも母が、 「釣れたとか。」 と聞くけど、父は、 「ゼロ。」 とこればかりいいます。 また、夏場は、海士という、サザエやアワビをとる漁があります。これは、朝十時ぐらいから、昼三時ぐらいまで、ずっと海で過ごします。ぼくも数回いったことがあるけど、かなり深いところをもぐるので、耳は痛いし、海の中にずっといると、泳ぎつかれて、とにかく、大変だなぁと思いました。この後、また漁に行くのは、きついので、父のかわりに祖父が行きます。 母は、朝早く起きて、朝ごはんのしたく、父達の弁当をつくっています。そして、畑仕事にでて、昼ごはんのしたくをしています。 時々ぼくが、 「昼めし何ば食ぶっと。」 と聞くと、 「何か作って食べれ。」 と言われます。そういうときは、どうして何も作ってくれないんだろう、いつもゴロゴロしているくせにと思います。 また、母はよく 「少しは、勉強しよっとか。」 と聞きます。特に、夏休み後半になってくると毎日のようにいわれます。だから、おこられないように、 「もう、だいたい終わったよ。」 といいます。 昼からの母は、寝ているところしか見たことないけど、たぶん、畑仕事とかしているんだと思います。 今まで、父と母が寝ているところしか見たことがなくて、父と母がどれだけ苦労しているかわかりませんでした。でも、冬場、漁に行くことがどれだけ厳しいか、毎日、ごはんを作ったり、洗濯、畑仕事をするのがどれだけ大変か、その厳しい漁や、大変な家事を、ぼく達子どものために働いてくれて、それでぼく達は、毎日ごはんを食べて楽して生活していけるんだろうと思いました。また、ぼくがみんなと遊んでいるときや、寝ているときなど、見えないところで働いてくださっている父と母には、とても感謝することでいっぱいだなあとつくづく思いました。 また、勉強のことをいうと、中学一年のころからぼくは、あまり勉強してなくて、テスト成績も落ちる一方で、高校受験のことを思って母は、言ってくれてるんだなあと、やっと最近の思い始めました。今までは、うるさいなあとか、今しようと思ったのにとか、迷惑とだけしか思っていませんでした。しかし、今では勉強を去年より少しするようになり、テスト成績も少しずつ、上がってきて、本当にうれしかったです。そう考えると、父と母には、生活面だけではなく、学習面でも、お世話になっているんだなあと思いました。それから、父と母の役に立つように、漁に一緒に行ったり、食器洗い、洗濯物をたたんでタンスになおしたりするなど、手伝いを少しでもやりたいなあと思いました。そして、学習面でも、毎日、しっかり勉強して、テスト成績も、少しずつ上げて、父と母を安心させるようになりたいです。 最後に、ぼくが大人になったら、しっかり働いて父と母、祖父と祖母に、楽な暮らしをさせたいです。 父と母のすばらしさを見習って、ぼくも学習にスポーツに心豊かにはげんでいきたいと思います。 |