アナウンサー |
■なるには(資格や適正)
資格などは特に必要ありません。私の考えでは、顔やスタイルがいいとか、外国語がペラペラだとか、早口言葉がモーレツに上手いとか、そんなことは第一条件ではありません。もちろんそういう特技のあるひとは一歩か二歩リードでしょうけど、けっしてそれが一番大事ではない。そんなことより、たくわえた知識や情報を、どんな風に視聴者に伝えたら一番わかりやすいかなあ、と考える「やさしさ」がほしい。自分だけがわかっててもしょうがない。伝わってこそ役に立つのが情報なんですから。けっこう手間ヒマがかかるし、めんどくさいことも多いです。でも、そうした努力を続けられるひとでないと、長くはつとまらないのではないかと思います。こんなことがわかっていれば、どんなに声が悪くても、アクセントが変であろうと、アナウンサーはきっとつとまります。・・・ただ、希望者の多い職業ですから、どんなに才能があっても試験に落ちてアナウンサーになれない人もいるんです。柔軟性、好奇心、謙虚さとやさしさなどに加えて、「運」もアナウンサーになるのに大きな要素かも知れませんね。
■その他
いま、アナウンサーというのは一番の人気職業とあって非常にたくさんの方から同様の質問がテレビ長崎の方にも届いています。 機会があるごとにお返事を書いてきましたし、当テレビ局のホームページにある「フリートーク」というエッセイのコーナーでも書いていますので良かったらご覧ください。
( http://www.ktn.co.jp/ktn/yamamoto/vol0006.html です)
向き、不向きということでいえば、読みの巧拙よりもキャラクターの素直さ、誠実さなどが重視されるのではないでしょうか。注意しても聞かないような人間はどんなに技術がすぐれていても自滅していきます。それにマスコミといえども「会社」ですから、チームプレーのできない人は仕事にならないでしょうね。
ということで、誠実な人柄をもち、正直なひとであることが大事なんじゃないでしょうか。
けさ読んだスポーツ新聞にちょっと載っていましたが、フジテレビの木佐彩子アナは、(外国生活が長かったからでしょうか)上司から「きみは漢字の読みが全然出来ないな」と指摘され、小学生といっしょに学習塾で一生懸命に漢字を勉強したそうです。その「素直さ、誠実さ」が画面にも現れて、たくさんのひとに「あのひといいねえ」と言われる魅力につながっているんだと思います。 ただ、皆さんのイメージされる「アナウンサー」と、私のようなローカル放送局につとめるそれは、実際の仕事にかなりの違いが
あります。画面に出て話すということでは同じなのですが・・・。そのへんも「フリートーク」のなかに書いていますので( http://www.ktn.co.jp/ktn/yamamoto/vol0015.html )よかったらご覧ください。KTN 山本耕一さん
■質問と回答
Q 私の将来の夢はアナウンサーですが、アナウンサーは、主にどんなことをしているのですか。それと、アナウンサーになるための条件には、どのような事があげられるのですか。詳しく教えて下さい。
A
アナウンサーというのはとても人気のある職業のようで、非常にたくさんの方から同じような質問がテレビ長崎にも届いています。機会があるごとにお返事を書いてきましたし、当テレビ局のホームページにある「山本耕一のフリートーク」というエッセイでも書いていますので良かったらご覧ください。
主にどんな仕事をしているのか、ということですがみなさんのイメージはどんなものですか?
●ニュースの読み
●スポーツや事件・事故などの実況
●番組やイベントの司会
●リポート(旅行やグルメなど)
●ドキュメンタリーやCMのナレーション
などが思い浮かぶのではないですか。ほかに、画面や音声に出る仕事などで私が担当したことのあるものでは、
●「この番組は、ごらんのスポンサーの・・・」という読み(これを専門用語で「ファイリング」と言います)
●試写会の司会(映画のご紹介や抽選会などの司会です)
●KTNにかかった電話を保留にした時に流れる「KTNスーパーニュースは身近な情報をお待ちしています」という音声録音
などがあります。でも、「フリートーク」にも書いているように、アナウンサーの仕事は、画面や音声に出ている部分だけではありません。フジテレビなど、東京の「キー局」と呼ばれる放送局のアナウンサーは画面に出る仕事の割合が多くなりますが、(それでもスポーツ実況のアナウンサーなどは、ものすごい時間と労力をかけて下調べをします)私たちのような地方局のアナウンサーは、むしろ表に出ない「裏側」の仕事の方が多いのです。その「裏」の部分とは、
○ニュースや番組の取材(画面に出ないもの。スポーツ実況の下調べも含む)
○原稿書きや資料調べ
○編集作業や字幕の発注などの処理
などがあります。特に地方局の場合は、そんなに人数が多くないので、ひとり何役もこなさないといけないのです。結構たいへんなんですよ(笑)。
アナウンサーになる条件なんですが、これも「フリートーク」のなかにも書いているように読みの巧拙よりもキャラクターの素直さ、:誠実さなどが重視されるのではないでしょうか。注意しても聞かないような人間はどんなに技術が:すぐれていても自滅していきます。それにマスコミといえども「会社」ですから、チームプレーのできない人は仕事にならないでしょうね。
ということで、誠実な人柄をもち、正直なひとであることが大事なんじゃないでしょうか。ずいぶん前のスポーツ新聞にちょっと載っていましたが、フジテレビの木佐彩子アナは、(外国生活が長かったからでしょうか)上司から「きみは漢字の読みが全然出来ないな」と指摘され、小学生といっしょに学習塾で一生懸命に漢字を勉強したそうです。その「素直さ、誠実さ」が画面にも現れて、たくさんのひとに「あのひといいねえ」と言われる魅力につながっているんだと思います。ただ、皆さんのイメージされる「アナウンサー」と、私のようなローカル放送局につとめるそれは、実際の仕事にかなりの違いがあります。画面に出て話すということでは同じなのですが・・・。そのへんも「フリートーク」のなかに書いていますのでよかったらご覧ください。資格などは特に必要ありません。私の考えでは、顔やスタイルがいいとか、外国語がペラペラだとか、早口言葉がモーレツに上手いとか、そんなことは第一条件ではありません。もちろんそういう特技のあるひとは一歩か二歩リードでしょうけど、けっしてそれが一番大事ではない。そんなことより、たくわえた知識や情報を、どんな風に視聴者に伝えたら一番わかりやすいかなあ、と考える「やさしさ」がほしい。自分だけがわかっててもしょうがない。伝わってこそ役に立つのが情報なんですから。けっこう手間ヒマがかかるし、めんどくさいことも多いです。でも、そうした努力を続けられるひとでないと、長くはつとまらないのではないかと思います。こんなことがわかっていれば、どんなに声が悪くても、アクセントが変であろうと、アナウンサーはきっとつとまります。・・・ただ、希望者の多い職業ですから、どんなに才能があっても試験に落ちてアナウンサーになれないひともいるんです。柔軟性、好奇心、謙虚さとやさしさなどに加えて、「運」もアナウンサーになるのに大きな要素かも知れませんね。
Q 私はアナウンサーになりたいんですけど声が低いとだめなんですか?よく電話で男の子とまちがえられます。それでもアナウンサーになれますか?
A
質問をくれたのは女の子ですね?
声の高い、低いを気にしているのですね。でも、テレビで話している女性アナウンサーの声をよく聞いてみてください。みんな高い声ですか?テレビ朝日の小宮悦子さんや、NHKの「きょうの料理」を担当している目加田頼子さんなどは、どちらかと言えば低いタイプの声ではありませんか?声が低いからアナウンサーになれない、ということはありません。別に気にしなくていいですよ。声の高い、低いは生まれつきのものですから、自分でかえようと思ってもかえられませんし。ただ、低い声でボソボソとしゃべっていると、クラい感じになっちゃいますから、いつも明るくハキハキしゃべるように気を付けましょうね。もっとくわしいことは、僕のホームページにも書いてますので、参考にしてください。http://www.ktn.co.jp/ktn/yamamoto.htmlです。よかったらのぞいてみてください。では、大きな夢を持って、その目標に向かってがんばってくださいね。