イラストレーター

■なるには(資格や適正)

 (高校は)普通科でもデザイン科でも、どちらでも構いません。バイオリンなどと違って、何歳までに始めないと決定的に遅すぎるということはないんです。美大に進む場合は、デッサン等の専門的なカリキュラムがあれば、それが少しは有利に働くかもしれません。もし美大に進むつもりならば、学校の美術の先生に相談してみて下さい。デザイン系の専門学校に進むつもりならば、デザイン科のカリキュラムと重なるかもしれないので、普通科に進んだほうが良いかもしれません。この点は比較検討してみて下さい。高卒で働くつもりなら、現実的に仕事に結びつくかどうかで考えた場合、デザイン科のメリットとして考えられるのは、学校に来る求職にデザイン関係が多いかもしれないということくらいです。ただ、実際のところは私にはわかりませんので、その辺は、担任の先生に協力してもらい自分で調べてみて下さい。
イラストレーターでもデザイナーでも、高校の頃からデザイン科に通っていたという人は少ないと思います。聞いたことがありません。というのも、仕事ではそういうことは全く問題にならないからです。デザイン関係の勉強をするうちに、何が自分に向くか向かないか分かることもありますが、それは高校を卒業してからでも全然遅くはありません。

 

必要な能力
a)持続した売り込みができること。営業能力必須!>これがないと続きません。強力な伝手があれば別ですが。
b)クライアント(出版社など)の要求を理解したうえで制作できること。あくまでイラストであって絵ではないことを理解できること。
c)収入が不安定なのを覚悟できる人。仕事は何時入るかわかりません。
d)学歴経歴に関係なく能力があればできる仕事です。
e)その他編集に携わる能力があれば心強いですね。
f)各種公募、コンテスト関係もチェックすべき。最後に、打たれ強い人。

■私の進路選択,今の職業について

 この仕事に就いたのは、紹介されたからで、他には電車通勤が嫌だったからかな。あまり前向きな理由ではないですね。
 つらいことはたくさんありますが、決まったお休みがないのが一番困ります。予定が立ちません。あとは会社と違って保証がないので、健康第一です。
良かったことは、私の場合は特にナイのですが、まあ、強制的に勉強しなければいけないこともあり、それが役に立つということも、たま〜に(笑)。
 イラストレーターとか言ってもピンからキリで、私はせこい仕事ばっかりです。地味〜な作業です。しかも近所の人には「何やってる人な?」と不審がられたり。でも、今から別の仕事に就く気もありません、この仕事はそれなりに自分に合っているよーなので。あと、インターネットでイラストも送れる時代なので、やろうと思えばどこに住んでいても平気っス。
 今は、Mac Fanと進研ゼミ(小学講座)が、仕事の中心です。じゃね。

 

  自分は全く違う分野から始めました。一度やってみたかったのです。私のようにバックのない人はアポなしで電話、飛び込み営業ができないと辛いかもしれません。とにかく初仕事を取るまではがんばってください。一度、出版物になった仕事があると、次からはぐっと営業が楽になりますよ。続くかどうかはその人次第です。(スーザンさん)

■アドバイス

 厳しいようですが、自分の部屋で自分の好きな時に好きな絵を描いて生活できたら素敵!なんて間違っても思わないように。それは趣味の世界です。時には好きでもない時に好きでもない絵も描かなくてはなりません。 自分が良いと思った絵も、相手によってはぼろくそ言われます。でも自分の描いたものを誰かが喜んでくれたりします。そんな仕事です。

■質問と回答

Q イラストレーターを目指しています。どういうきっかけでイラストレーターになったのですか?また、イラストレーターになって良かったことや、辛かったことはなんですか?回答よろしくお願いします。

A イラストレーターといっても色んなタイプがあるので、きっかけは人それぞれだと思いますが、私の場合は、知り合いの方に、イラストレーターを募集している会社があると、教えて頂いたのが直接のきっかけになります。(社員としての募集ではなくて、外部スタッフとしての募集)そこに作品を持っていき、見てもらい、「じゃあ仕事があったら依頼すると思います」という所からスタートしました。デザイン事務所に就職したり、投稿したり、仕事に結びつくまではいろいろな方法が思います。良かったことは、私はフリーで働いているので、時間がわりと自由になるということです。ただし、忙しいと徹夜が続いたりお休みがなかったり、予定が立てにくいということもあります。自己管理が大切ですね。それなりに自分に向いてる仕事ができているという今の状況が、やはり一番良かったことだと思います。辛かったのは、病気なのに、他に代わりの方がいなくて、とにかく仕上げなければいけないということがありました。もう一つ、時には本当に「気分のノラナイ仕事」というものもあります。そんな時はツライです(笑)。私は雑誌とかの細々したイラストの仕事なので、クリエーターと言われるようなイラストレーターに関してはちょっとわかりません。

 

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