獣医師

■仕事の内容

 獣医師と聞いて、みなさんがまず思いうかべるのは病気の動物を直すことでしょう。皆さんの身近にある動物病院や動物園などをはじめ獣医師の働く職場の多くは、病気になった動物の治療を行ったり、動物が少しでも過ごしやすく生活していくにはどうしたらよいかを研究したり、人々に指導したりする場となっています。
 その他にも、動物の伝染病が外国から日本に入ってくることを防いだり、動物の病気が広がらないようにすることを仕事としている獣医師もいます。また、絶滅しかけている動物を保護したり、子孫を増やすために働いている獣医師もいます。
 獣医師の仕事は動物を守ることにとどまりません。皆さんが食べている肉、魚、乳製品が安全であるかどうかを検査したり、人と動物の両方がかかる病気について研究を行ったり、このような病気が広がっていかないように監視を行う機関で働いている獣医師も数多くいます。また、病気や薬のことを調べるためには、ラットやマウスをはじめとしていろいろな動物を使って実験を行わなければならないのですが、動物を適切に扱い、動物の命を無駄にしないですむように、獣医師は指導的な働きを行うことを求められています。
 その他にも、獣医師の活躍する職場は、多方面に広がっています。

■なるには(資格や適正)

   動物が好きであることが大切です。小さい頃からいろいろな動物に興味をもって接していると、獣医師になってから役に立つことがたくさんあると思います。
 日本で獣医師になるためには、医師や歯科医師や薬剤師と同じように、国が行う試験(国家試験)に合格しなければなりません。そのためにはまず獣医系の大学を卒業する必要があります。現在は医学部や歯学部と同様に6年制となっているため入学から卒業までに6年間かかります。 
 参考までに日本にある獣医系の学部や学科をもつ大学名をあげておきます。もれがあったら、ゆるしてください。
(国立大学)
北海道大学、帯広畜産大学、岩手大学、東京大学、岐阜大学、鳥取大学、山口大学、宮崎大学、鹿児島大学
(公立大学)
大阪府立大学
(私立大学)
酪農学園大学、北里大学、日本獣医畜産大学、麻布大学、日本大学

■労働条件など

 

■私の進路選択

 

■その他

 

解説:九州大学 毛利資郎先生

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