歯科医師 |
■仕事の内容
歯科医療全般
歯科、小児歯科、矯正歯科、歯科口腔外科、障害者歯科、在宅訪問歯科診療
■なるには(資格や適正)
まず、人の痛み悩み苦しみを分かってあげられること。
自分から進んで研究、考え結果が出るまでやり抜く根性と熱意が大切。
理科系だけでなく人文系からも入試は可能、ただし生物は必須科目になる。
大学を出てからの編入試験も最近はある大学では実施しているが難関
■その他
[体験談]
医学系統に進学をしたかったので医学部、歯学部などを目指しました。[アドバイス] 医学部と歯学部では専門課程では内容が大きく違い、資格も違います。
但し、歯学部でも口腔外科という専門はかなり全身医学的なことをやらなければならないので、卒業後5〜6年は最低大学や病院での研修が必要です。
矯正歯科や小児歯科も一人前になるには5年暗い最低修行が必要でしょう。
詳しく知りたい人、歓迎します。
現在2児の父親です。ただし子供が跡をやるかどうか不明です。
■中学生の職業調べ
Q
・歯医者の仕事をしていて一番喜びに感じることはどんなことですか。
・歯医者の仕事をしていてつらい時は,どんな時ですか。
・将来,歯医者の職業に就くために,中学生として,どんな勉強をしておけばいいでしょうか。
A
中学校2年生で歯科医師に興味を持ち真剣にご質問をいただきうれしく思います。
私は現在46歳で歯科医師になって今年で22年になりました。今年で開業して18年になります。大学へはちょうど医師、歯科医師の不足で医療機関の不足が叫ばれ1県医大設置の文部省、厚生省の方針で医科歯科系の新設大学が急造されつつある時期でしたが入試はたいへんでした。歯科医師はその大部分が(95%は)個人で歯科医院を開設し地域で診療をすることで貢献をします。しかし高齢化社会が急速に進み現在では在宅訪問による歯科診療(往診)なども増えてきました。歯科医師になってこれまで何回もこのような形で病院や患者さん宅に伺ったことがあります。その中には診療が終了して数日中に亡くなってしまった方もありました、そんな時でも家族の方から感謝の電話をいただいたりして歯科医師をやっていてよかったと思います。また来院して診療を受けた方から有り難うのことばをいただけることが何よりもうれしく思います。
それとは反対につらいときは自分の不勉強や技術不足などで思うように病気が治せないこと、こちらが誠意を持って望んでも理解して貰えない患者さんに出会ったりしたとき自分の努力不足を感じたときなどがあります。もし将来医科歯科系の大学に進みたいのであればまず人の痛みを分かる誠実な心、頑強な肉体と精神力何事にもまじめに取り組む謙虚な心を持つことが大切です。そのためにはまず沢山の種類の本を読んでください、中学から高校にかけて乱読した書物はいつか心の肥やしになります、そして科学にも目を向けてください、観察すること実験することは常に医学を志す者のには必須です。今までの大学入試ではとかく成績が重要視されましたがこれからは見せかけだけのボランテイアや内申書だけでは通用しません、特に成績が良いから医科歯科系の大学に進学すると入学後目的意識が無くなってしまい留年や退学になってしまう学生もいます。以前大学を卒業後母校で助手を3年その後地方の大学で非常勤講師を2年やっていて適性に問題ありと思われる学生に何人も巡り会い自分の適性に会っていない進路の中でかわいそうになってしまいました。家庭の事情で跡継ぎをしなければならないような場合が多いようです。これは国立や私立のどちらにも当てはまります。進路については十分考えてください。