六島の紹介 |
六島は小値賀本島の属島で,野崎島の北,宇久島の南東に位置している。天気のよい日には,東に平戸島や北東に生月島も見ることができる。 |
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六島は鯨の形をしているのでくじら島とも呼ばれる。 | 島の南部に集落があり,ほぼ中央部に分校がある。 |
六島データ 【所在地】長崎県北松浦郡小値賀町
【面積】0.69平方キロメートル
【周囲】3.1キロメートル
【世帯数】14世帯
【人口】56人(1997.10)
【交通】小値賀(笛吹港)から約25分(連絡船平和丸)生活 全世帯が専業の沿岸漁業を営んでおり,刺し網,海士,イサキ漁,イカ釣りなどで生計を立てている。畑がわずかにあり,野菜などを作っている。地区会長さんを中心に戸主人さん,婦人会,老人会がまとまり,協調性のある島である。
病院はなく小値賀の診療所などへ通う。商店もなく,注文し平和丸で届けてもらう。郵便や新聞などは会長さん,副会長さんが毎日平和丸で小値賀へ渡り,届けてくれる。学校は小値賀小学校,小値賀中学校の分校がある(小中併設)。小学生1名,中学生5名,職員8名。
水道は海水淡水化装置により供給されている。
ゲートボールが盛んで,老人会チームは有名。毎日練習に励み,各大会で優秀な成績を収めた。戸主人さん方も漁が休みの日にはゲートボールを楽しんでいる。その他 「時間厳守の島」で有名。島のまわりは速い潮流に囲まれており,明治の末,一人の島民が船の出発時刻に遅れ,その間に潮の流れが変わり,船が転覆したという事故が起こってから以来,六島では時間に遅れることは御法度となった。ある時,小値賀島までお坊さんを迎えに行った船が,時間になってもお坊さんが現れないのでそのまま六島に帰ってしまったというエピソードが伝えられている。
昭和62年の台風で,多くの民家が倒壊した。そのとき,多くの人が島を離れていった。
選挙の投票率はほとんど100%。投票開始からすぐに投票は済んでしまう。
平和丸(昭和56年10月進水)
六島と小値賀を結ぶ連絡船。1日1往復。六島発7:20,小値賀発9:30。片道380円。
その年の地区会長さんが船長を務める。人を運ぶばかりでなく,会長さん,副会長さんが毎日,郵便を取りに行ったり,役場との連絡,プロパンガスの交換などを行っている。
ゲートボール風景
六島にはゲートボール場が2面ある。老人会チームは毎日練習に励んでいる。全国大会,九州大会出場の経験をもつ強豪である。春には,児童生徒,職員,郷民のみなさんとふれあいゲートボール大会を行っている。老人会だけでなく,子どもたちや戸主人さん,婦人会も相当な腕前。