JUGULATOR [ジャギュレイター]
1997.

JUGULATOR
BLOOD STAINED
DEAD MEAT
DEATH ROW
DECAPITATE
BURN IN HELL
BRAIN DEAD
ABDUCTORS
BULLET TRAIN
CATHEDRAL SPIRES

ROB HALFORD の脱退から5年、GAMMA RAY の RALF SCHEEPERS の脱退にまで及 んだ後任ボーカリスト探しに終止符をうち TIM `RIPPER` OWENS を迎え、ついに 復活した JUDAS PRIEST の13番目(ライヴ・ベストは除く)のアルバム。
待った月日の分、否応なく膨らんでいく期待(人それぞれ JUDAS PRIEST に望 んでいるモノに違いはあるだろうが)。それを見事に打ち砕くこん身の一撃、延 々と続く暗さと重さ、DEAD MET・BURN IN HELL・ABDUCTORS・BULLET TRAIN に JUDAS らしい美しさが少々感じられるが、アルバム全体が同一色に塗りつぶされてい るためにやや浮き上がって見える程度。それを際だった美しさにまで高めること はせずに、ただひたすら攻撃的に仕上げている。
CATHEDRAL SPIRES の前半部分は、かなり初期の JUDAS PRIEST 的ではある。
また、このアルバムから BULLET TRAIN がシングルカットされ、カップリング として RAPID FIRE・GREEN MANALISHI の 98 VERSION が収録されている。その GREEN MANALISHI の TIM の出来は PRIEST...LIVE!(VIDEO)時の ROB を軽く越え、 後半部においては鳥肌モノです。
このアルバムのツァーのセットリストは、
THE HELLION
ELECTRIC EYE
METAL GODS
GRINDER
BLOOD STAINED
THE SENTINEL
A TOUCH OF EVIL
BURN IN HELL
THE RIPPER
BULLET TRAIN
BEYOND THE REALMS OF DEATH
METAL MELTDOWN
NIGHT CRAWLER
VICTIM OF CHANGES
BREAKING THE LAW
THE GREEN MANALISHI
PAINKILLER
YOU`VE GOT ANOTHER THING COMIN`
HELL BENT FOR LEATHER
LIVING AFTER MIDNIGHT(1998.2.28 SAN FRANCISCO)で、TIM のヴォーカルは 初期の曲においては ROB かと思ってしまうほど似ているが、しかし、低音域で しっかりと自己主張している。PAINKILLER のヴォーカルにやや違和感を感じた のと BURN IN HELL が中期 METALLICA の曲のようだった以外全体的にはスケー ルアップしたと感じられた。過去に BRITISH STEEL・POINT OF ENTRY と云う美 しき鎧を脱ぎ捨てたアルバムもあったことだし(その中には BREAKING THE LAW ・GRINDER・LIVING AFTER MIDNIGHT なんて曲もあってライヴではかなりいい味 出してますし BLOOD STAINED・BULLET TRAIN もライヴじゃ違和感無く溶け込ん でるんで)、JUGULATOR はカッコイイ曲だし、そう悲観的にならずに長い目で見 てましょう。きっと第2の SCREAMING FOR VENGEANCE が聞けるでしょう。

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