「哀愁のハードロッカー」


所狭しと積み上げた楽器の隙間にもぐって眠れば
寝返りうつたびあちこちぶつけて
目ざめるころには疲れてた
コーヒーと煙草でむせかえる部屋の
壁には ジミ.ヘン ジェフ.ベック
いい歳こいてと嗤いながらもマジで弾いてた ハイウェイ.スター

すり切れたブルージーンズ
くたびれたTシャツ
すべてを巻き込みながら生きていたハングリーな男たち
くりかえし呼ぶのは遠いイマージュか...
今もあの場所でたぶん息づいてる過激な日々に乾杯!

ネクタイ締めてサ 頭下げてることもある
だけど あっかんべぇ
こころはいつでもハードロッカー

さんざんケナして噛みつき合っても同じ穴のムジナたち
あの手この手でだれかにたかって
学食の隅のサバイバル
イントレ組んだり P.A.積んだり
ずいぶん体も鍛えたし
悔し泣きして考えたソロは今も完璧おぼえてる

駆け上がるラストステージ
沸き上がる歓声
なにも見えなくなる前に振り向き交わした最後の微笑み
二度とない季節
俺たちの音楽
すべては眩しい光の中に焼き付いてそして離れない

歯ぎしりしながら愛想笑いも楽じゃない
だけどだいじょうぶ
ボクは丈夫なハードロッカー
馬鹿は治らない そんな言葉を信じてる
幾つになっても
枯れても腐ってもハードロッカー

'86.9

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