「鏡面界」


ゆめをみていた ひどく奇妙なゆめ
東の海にうかぶ島国
とてもたくさんの人....
鋼鉄の馬は風よりはやく、巨大な鳥が月へゆくのをみた
天を突く高い塔の谷間で わたしは歌をうたっていたよ

とてもきみに会いたかった
つよく抱いてください
ずっとずっと 苦しかった
つよく抱いてください

そこは豊かな水のながれる国
ちょうど人は砂つぶのように 巻き上がり ながれ 沈む
飢えも乾きも無縁のくらしと、よるを照らす無数の太陽と....
世界をうつす四角い箱のわきに わたしは花をかざっていたよ

とてもきみに会いたかった
つよく抱いてください
ずっとずっと さみしかった
つよく抱いてください

大地をえぐるおおきな爪痕
そらを覆う黒いかげをみたよ
つばさのある舟で陸を離れ
わたしはきみのなまえを呼んだ

ずっときみに会いたかった
つよく抱いてください
ながい不思議なゆめをみてた
つよく抱いてください

'96.6

−To “TOM★CAT”〜Infomations Page 1−

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

−TOP PAGE−