「この部屋へようこそ」


彼らが帰ったあとの凄まじいテーブル
クラクラしながらかたづけてホッとひと息入れて
あたしはつくづくしあわせ者だといつものように
眠たくなるまで朝陽の中ぼんやり座ってる

彼らがここで落として行くやさしさのカケラは
しばらくあちこち刺さってチクチク始末がわるいもの
いたわり、友情、美しいモンは幾らでも知ってる
ただひとつ 醜いほど、身も世もないほどの恋を知りたい
I believe someday, somebody gonna love me
I gonna be a woman , who is sweet, hot and bawdy
この部屋へようこそ

恋人たちの持ち込むいろんなうたに耳をかたむけ
いつも頷くばかり 実のところなんにも解かっちゃいない
こんなあたしの書いたラブソングで良けりゃ
いつでも君らのために歌ってあげるよ

いつかは誰もが立ち去りひとり取り残される
そんなこと考えてちゃつまらないと君らは尻をたたく
あるがままに生きることはさして難しいことじゃない
ただ心許ないこの手を見据える勇気さえあれば
I believe someday, somebody gonna love me
I gonna be a woman , who is sweet, hot and bawdy
この部屋へようこそ

('90.12)

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