「東京ロックシティー '91」
降りだした雨の中 時代がかったジャンキーボーイ
小走りの人たちにはアンタの姿も見えないらしい
人待ち風のパンクス もっと過激に着飾って
アンタが今そこにいることを知らせてやんなよ
タクシーのりばの背広の列 鼻先で嗤う気にも
今夜はなんだかなれない ここは東京ロックシティー
潜りこんだ映画館でむりやり感動させられて
役立たずのロマン 慌てて雨で洗い落としてる
ポケットの中のコイン 弾きあげて掴み取る
はてさて 俺はいったい何を賭けたんだろう?
吸い殻入れに泣け捨てたら "カラン"って薄っぺらな音
すべてのクラインマックスに bye-bye ここは東京ロックシティー
1991 東京ロックシティー
同じ時代に居合わせた いろんな奴らが居て
同じ時代に居合わせたばかりに 互いに顔を背けあう
何処かで夢を買い付けて じっとチャンスを待ってる
約束の時か来て登りつめたら自由になれるのか?
愛する人のそばに居られずに哀しんでるなら
そんならアンタのそばに居る奴を愛すりゃいいじゃない
掲げる旗も明日もない俺やアンタによく似た奴らは
止みそうもない雨の中 とてもシラフで眠れない
おそるおそる伸び上がれば ここにも そこにも あそこにも...
そう、俺たちはきっと出会える ここは東京ロックシティー
1991 東京ロックシティー
'91.1