無残!!新婚家庭を崩壊させる悪魔のシ者!!

(上映時間2分18秒)



ある平和な新婚家庭に、このような悲惨な出来事が降りかかるなどと、一体誰が想像したであろうか。

事の発端は、この夫婦が「オフ会」なる怪しげな会合に出席する為に上京したところから始まる。
ひさしぶりの上京に、その妻は心浮かれていた。

「オフ会」では、数多くの旧知の友人達と再会し、妻も夫も、互いの友人達と楽しげに会話をはずませていた。
まして今回は、去年まではその友人の1人であったはずの人が、愛する夫として自分の隣にいてくれる。

妻は幸せだった。そしてこの幸せな時がこのまま永遠に流れていくかのようであった・・・・・・・が、その時である。


奇妙な物体が、ふとその妻の目に止まった。

それは体調10センチほどであろうか、薄暗い会場の中で発光しながら、時折怪しげな鳴き声を発している。
なぜかはわからない、だが漠然とした嫌な予感が妻の胸の中をよぎった。これは決して見てはいけない、もし見れば自分の今の幸せがはかなく消えてしまいそうな気がする。
そう感じながらも、その妻は己の好奇心を押さえる事ができなかった。


そして、妻はついに「それ」を見てしまったのだ。!!

「それ」は、黄色く丸い愛くるしい姿につぶらな瞳を持ち、そして時折紅色の電気袋をもった頬をチカッチカッっと点滅させるのであった。
あぁ、ついに見てしまった!!でも今なら・・・・・今ならまだ引き返せる。あの人との幸せな生活に今なら戻る事ができる。
妻はありったけの精神力で、必死にその姿から目を反らそうとした。目を反らそうとしたのである。
だが世の中というのはなんと無情なものだろうか、妻の必死の努力を嘲笑うかのように、「それ」が鳴き声を発したのだ!!



ぴかちゅ〜!!



その瞬間、妻の中で何かが壊れた。

その妻がいったいどうなったのか・・・・・・これから先は語るのもおぞましい。

東京からの帰宅途中、その妻の目は愛する夫の姿を映す事なく、ただうつろな声で「ぴかちゅ〜」とつぶやくばかりであった。
また、新居にたどりついてからも、ひたすらピカチュウを捜し求めるその哀れな姿に耐え切れなくなった夫は、何か気ばらしでもさせればと妻を買い物に連れ出したものの、側目もふらず玩具売り場に直進する妻が求めたものは、「てのひらピカチュウ」のみならず、なんと「おしゃべりピカチュウ」までもその手に握り締めたまま放そうとしなかった。

体長20数センチのそれは、やわらかいぬいぐるみであるだけでなく、なんと振動を与えると、愛くるしい声でぴかちゅ〜と鳴くのである!!
こうしてこの幸せな新婚家庭に・・・・いや、幸せだった家庭にピカチュウが生息する事になる。

箪笥の上におかれたそれは、箪笥を開閉する都度にぴかちゅ〜と愛くるしい声を発し、無意味に箪笥の開閉を繰り返す妻の、日ごとに進んでいく精神汚染を見つめながら、夫はなすすべもなく首をうなだれる毎日を送っている。


こうして、平凡で幸せだった新婚家庭は、無残にも悪魔のピカチュウによって崩壊の危機に追いやられている。
他人事ではない、ピカチュウの恐怖は、いつ、どこにでも、誰の所にでもやってくるものなのだ。
ほら、時々あなたの後ろから愛くるしい鳴き声が聞こえてきませんか?

ぴかちゅ〜・・・。

この話はフィクションです。ここに登場する夫婦は架空のものであり、たとえどんなに似たような境遇にある夫婦が存在したとしても本当にフィクションだからね(笑)

本当だからね・・・・・(^^;) 信じてね・・・・・(^^;) お願いだから・・・・・・信じてちょうだいってば・・・・(^^;)


…コレが全部じゃないってのに、どう信じろってんだか(^^;)(michel)

※ご意見,かーまいんへの伝言は,下の犬に渡してください(^^)


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