1.資料集めと部品集め



ゼロからの設計となるとちょっと厳しいので、資料集めのため、
自宅近くの本屋でビデオ回路関係の本を物色していると、トラ技SPECIAL No5
Chapter10 Page97に、ほぼ目的のものが載っているではないか・・・・
(CQ出版社発行 1987初版 ISBN4-7898-3177-9 \1,495-)
一番上の本がそれ。
トラ技SPECIAL
早速購入して、じっくり読んでみる。

動作原理は、RGBにバラしたビデオ信号をA/Dで8ビット
14.3MHzでサンプリングし、走査線1本分の信号をラインメモリに蓄え、
これをA/D変換の倍のクロックの28.6MHzで読み出してD/A変換する事で、
同じ走査線を2回走査することができる、これにより水平走査周波数が倍なる。
基本的なパターンはこれで何とかなりそうである。


次は、必要とする部品が揃うかどうか・・・
資料が'87年初版なので既に生産中止なったものがあるかもしれない
入手できない場合はデバイス製造各社のデータシートをひっくり返して
代用品を探さなければならない。

主要な部品は、
(1)のTTL出力の全並列型A/Dコンバータ"NEC uPD6950C"
(2)ラインメモリ"NEC uPD41101C-2"
(3)ビデオ用D/Aコンバータ"NEC uPD6902C"
(4)1-3のデバイスを駆動するタイミングを作るロジックIC及びPLL
(5)ADの入力、DAの出力に接続するローパスフィルタモジュール
 
秋葉原をパーツ屋を巡回していろいろ調べてみたが、
主要な部品購入結果は以下の通り(購入時期は'95年10〜11月頃)

(1)A/Dコンバータであるが万世橋近くの"otech"に在庫があった。
1個\3,000-也。3個購入。高い。
予備をとして余分に買っておき買っておきたいところだが、やめておいた。こいつを
探すのに一番時間がかかってしまった。

(2)のラインメモリは、ここ数年はメモリモジュールの販売でえらく有名になった
ラジオ会館1Fの"神和電気"で購入した。このころは、PCのSIMMなどは、ほとんど扱っ
ていないようで、UV-EPROMや1チップマイコン等を扱っている目立たない店だった。
1個\1,000ぐらいで、上位互換の"NEC uPD42101C-3"が手に入った。

(3)のD/Aコンバータは、機能的にはPCのビデオカードに載っているRAMDACの
ご先祖様のようなもので、PCショップの"ぷらっとホーム"が入居している
ビルの2Fにある"若松通商"で購入。1個\1,500-。
NECのAD/DA,ラインメモリ

(4)のロジックICとPLL廻りは"秋月電子"と"千石電商"で購入。

(5)のLPFモジュールはだいぶ探し回ったが手に入らないので、LPFは通さずダイレクトで
やってみることにした。マズい場合ディスクリートで作って組み込むしかない。
具体的にはスチコンとマイクロインダクタを組み合わせて作るようになるだろう。

A/D,D/AコンバータのICは他に富士通のMB40578/MB40778などが使用できる思う。
(入力レベル等若干の設計変更が必要)
富士通のAD/DA

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(C)1995,96,99 MIGITA ELECTRIC WORKS