種子島宇宙センターを訪問する 2009.10.1



2002年9月、H2A ロケット3号機 に打ち上げにあわせて休みが確保できたので、種子島へ渡ってみた。
ロケット打ち上げはスケジュール通りに行かないのが多々あり、行っても打ち上げが見られる保証は無い。
ある意味、賭である。
このときは、スケジュール通りに準備が進み、9月10日の打ち上げを運良く拝むことが出来た。
そのときの様子を振り返ってみたい。


種子島へは、鹿児島からフェリーで4時間を要する。打ち上げは、翌日夕方。
早朝出発のフェリーは既に予約で一杯だった、キャンセル待ちの行列に並ぶ。
待ち行列
車列の向こうに見えるのが、種子島行きフェリー「出島」。
屋久島行きのフェリーに比べると小さいし、少々ボロい。
なお、現在は別の船に変わっているようである。

とりあえず、乗船できた。帰りのチケットは、打ち上げ翌々日を確保した。
出港
フェリーターミナルは、移転した直後で新しい、
そのせいで手持ちの道路地図と場所が変わっていて迷ったが・・・

種子島、西之表港到着。
西之表港
種子島は、思ったより広い。
南種子町の 宇宙センター まで、車で1時間を要する。

打ち上げ前日、ロケットの丘からの眺望。
ロケットの丘からの眺望
この近辺は燃料注入が始まると立ち入り禁止になる。

こちらは、ロケットの丘の案内板。
ロケットの丘の案内板

打ち上げ前日の射点
射点
H2Aロケットのロールアウトは明日早朝。
ゲートの直前で撮影、守衛さんがいてこれより先は入れない。

宿は確保していなかったので、打ち上げ前日はここに飛び込みで宿泊。
温泉もあって中々良い宿だった。



打ち上げ当日。
長谷展望公園からロケット打ち上げを見ることにした。
長谷展望公園
写真は打ち上げ当日、午前中の様子。まだ人も車も少ない。
駐車場、トイレ完備である。

打ち上げ時刻近くになると、人がたくさん集まってきて、こんな感じになった。
打ち上げ前の長谷展望公園
射点は中央やや左。

打ち上げ前のH2A
組立棟の陰に隠れて、H2Aは半分ほどが見えている状態。

リフトオフの瞬間。
(大きい写真)
打ち上げ
左隅が、SRB-Aに点火した直後、まわりの観衆が一斉にざわめく、
この時点では、射点から5キロ以上距離があるため爆音はまだ聞こえない。

上昇するH2Aロケット3号機。
上昇するH2A
打ち上げの時の爆音だけは現場に行かないと体験できないと思った。
まさに、空気が裂ける感じの音がする。

燃焼を終了したSRB-Aの分離をとらえることが出来た。
SRB-Aの分離
この時点で既に高度は50km弱まで上昇している。

次第に消えていく噴煙、大気に影を落としているのがわかる。
消えていく噴煙


打ち上げ当日の夜は西之表市まで戻っても宿がどこも一杯で宿泊できず。
車中泊となった。


打ち上げ翌日の南種子町
打ち上げ翌日
交差点に掲げられていた横断幕が打ち上げ成功を祝う物に変わっていた。

宇宙センターに併設される展示施設 「宇宙科学技術館(大きい写真)
宇宙科学技術館
なお、打ち上げの前日は閉館日だったので、打ち上げの翌日に入館した。

宇宙科学技術館裏のカーモリの峯展望所からの眺望。(大きい写真)
カーモリの峯展望所からの眺望
10〜15分で登れたと思うが、急勾配で息が上がる。
射点は写真左隅、写真右側に報道用の展望席が見える。
打ち上げ時は、ここへ一般人は入れない。

種子島を後にしたのは打ち上げの翌々日。


休みが確保できればまた行きたいと思う今日この頃である。


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