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筝・三絃・十七絃の三重奏曲。作曲された年の10月に、東京音楽学校
奏楽堂で、第3回作品発表会に初演奏された。
作曲者の創意考案による「十七絃」という新しい楽器をこの曲に初
めて用い、三絃の使い方にも新しい工夫を凝らし、筝においてもスタッカ
ート奏法を効果的に用いたことなどにおいて、特筆に値する作品である。
風に吹かれて落ち葉が舞う印象を感覚的に音楽化した曲で、曲の構成は
三部分形式。前・後部はリズミカルで、中間部は旋律的である。
初演にこの曲を聴いた藤陰静枝は、帰途その感激を歌によみ、後に振
り付けをして新様式の舞踊を発表した。 (大正10年作曲) |