みだれ 作曲  八橋検校(〜1685)
2003年12月5日二人会
 「六段の調べ」と並ぶ、数少ない代表的純器楽曲である。十段の調べとも言われるが、
他の段物のように、各段の拍数は一定せず、それ故、「みだれ」と称される。さらに、旋
律の微妙な展開や流れ、緩急の間合い等も、その名を感じさせるものがある。
柳井は、この曲を、バッハのバイオリン無伴奏ソナタ、シャコンヌに相応すると考えてい
る。師匠小橋幹子師の「みだれ」の演奏に感銘を受け、あらゆる機会毎に様々な「みだ
れ」に挑戦し続けて来たが今回は、替えてとし、江戸の野田検校によるものと言われ
る「雲井みだれ」との合奏である。

みだれ 作曲  八橋検校(〜1685)
1996年4月21日日本の響
江戸時代初期に八橋検校が作曲した「六段の調」と同じ段物(だんもの)とよばれている器
楽曲である。段物は、各段が52拍子に統一された曲の速さが段を追って次第に速くなり、最後
の段の終わりでゆっくりと落ち着いて終わるのであるが、この曲は各段の拍数が一定でな
く、みだれており、速度も途中で緩急をつけるので、段物の例外であるところから「みだれ」
とよばれている。