MISTERIOSO / Thelonious Monk

(OJCD-206-2(RLP-1133-2 / RIVERSIDE)
personel:Thelonious Monk(P)
     Johnny Griffin(Ts)
     Ahmed Abdul Malik(B)
     Roy Haynes(Ds)
date:1958年8月7日
place:Five Spot Cafe,NY

1.NUTTY(T.Monk)
2.BLUES FIVE SPOT (T.Monk)
3.LET'S COOL ONE(T.Monk)
4.IN WALKED BUD(T.Monk)
5.JUST A GIGOLO(T.Monk)
6.MISTERIOSO(T.Monk)
7.'ROUND MIDNIGHT(T.Monk)
8.EVIDENCE(T.Monk)

ミミズのコメント

 ミミズがもっとも良く聞くCDの中の1枚です。モンクの アルバムの中では一番好き。どこが、って、いやあ良いんですよこれ ホント(全然、説明になってない。)

 このアルバム、実は THELONIOUS IN ACTION の姉妹盤なのですが、 わたしゃ MISTERIOSO の方が断然好き。全く同じメンバー、場所、日程の 演奏であるにも関わらず、です。どういうんだろうなあ。

 そう、まずジョニー・グリフィンのサックスがとにかくご機嫌。 活きが良いというか元気いっぱいというか。表題曲や EVIDENCE の ソロの後では、FIVE SPOT のお客さんたちと一緒に、うーんすげえ、と うなりながら拍手喝采したくなっちゃう、何度聞いても、です。

 収録されている曲がまた、名曲揃いなんですよね。後の巨匠たちが 繰り返し繰り返し演奏している、素晴らしい曲ばかり。それを一晩で これだけの名演で一挙に録音できたというのは、それだけメンバーの 気合いが入っていたということでしょう。

 そしてですね、このアルバムの重要な要素の一つ。場内の音が 程良くミックスされていること。ざわざわというお客さんたちの 話し声、グラスの触れる音、そして勿論いいアドリブの後の やんやの喝采。これらが絶妙のタイミングでかぶさっている。 選曲と音の配色の2本立てで、このアルバム自体、バランスの とれた素晴らしい作品になっているのだと思います。

 なあんて、言葉で解説したって全然面白くないですね。 まあ、私のような生演奏中毒者にはこたえられない、 臨場感あふれる名CDだと、そういうことです。

(97年6月12日)

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