personel:Thelonious Monk(P) Johnny Griffin(Ts) Ahmed Abdul Malik(B) Roy Haynes(Ds) date:1958年8月7日 place:Five Spot Cafe,NY
ミミズがもっとも良く聞くCDの中の1枚です。モンクの アルバムの中では一番好き。どこが、って、いやあ良いんですよこれ ホント(全然、説明になってない。)
このアルバム、実は THELONIOUS IN ACTION の姉妹盤なのですが、 わたしゃ MISTERIOSO の方が断然好き。全く同じメンバー、場所、日程の 演奏であるにも関わらず、です。どういうんだろうなあ。
そう、まずジョニー・グリフィンのサックスがとにかくご機嫌。 活きが良いというか元気いっぱいというか。表題曲や EVIDENCE の ソロの後では、FIVE SPOT のお客さんたちと一緒に、うーんすげえ、と うなりながら拍手喝采したくなっちゃう、何度聞いても、です。
収録されている曲がまた、名曲揃いなんですよね。後の巨匠たちが 繰り返し繰り返し演奏している、素晴らしい曲ばかり。それを一晩で これだけの名演で一挙に録音できたというのは、それだけメンバーの 気合いが入っていたということでしょう。
そしてですね、このアルバムの重要な要素の一つ。場内の音が 程良くミックスされていること。ざわざわというお客さんたちの 話し声、グラスの触れる音、そして勿論いいアドリブの後の やんやの喝采。これらが絶妙のタイミングでかぶさっている。 選曲と音の配色の2本立てで、このアルバム自体、バランスの とれた素晴らしい作品になっているのだと思います。
なあんて、言葉で解説したって全然面白くないですね。 まあ、私のような生演奏中毒者にはこたえられない、 臨場感あふれる名CDだと、そういうことです。
(97年6月12日)
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