DAZZLING DAYS/山下洋輔

(POCJ-1190 / VERVE RECORDS)
personel:山下洋輔(p)
          Cecil McBee(b)
          Pheeroan akLaff(ds)
          Joe Lovano(s)
date:1993年5月18・19・20日
place:Sound om Sound Recording,NY
発売元:ポリドール株式会社
All compositions, except 'MY GRANDFATHER'S CLOCK' by Yosuke Yamashita.
1.PARALLEL RUN(Y.Yamashita)
2.MY GRANDFATHER'S CLOCK(W.H.CLAY)
3.PROMENADE(Y.Yamashita)
4.DAZZLING CRADLE(Y.Yamashita)
5.KURDISH WINDS(Y.Yamashita)
6.JONG'S JUMP(Y.Yamashita)
7.FOUR NOTES FLIGHT(Y.Yamashita)
8.LULLABY IN COLOR(Y.Yamashita)
ミミズのコメント

ジョー・ロバーノ参加という点では、前作 KURDISH DANCE の姉妹盤と 言っても良いかもしれません。というよりむしろ、このCDが出来るまでの 数年間の、NYトリオを含めた山下さんの活動のダイジェスト的意味のある アルバム。ライナーを読むとその方が正確なことが分かります。

例えばM2のおじいさんの古時計。これは日本で1990年に結成された 山下洋輔ニュー・トリオに、ゲスト参加の菊地成孔(s)が持ち込んだレパートリー なんですね。ニュー・トリオがデュオプラスに変化した現在でも、時々 演奏される山下さんのお気に入り。

例えばM4。これは古楽器集団「ろばの音楽座」との共演に由来する曲です。 この楽団と山下さんは何をやっているかというと、山下さんの絵本第1作 「もけらもけら」のスライド上映に音を付けて子供に聞かせる、という活動を 続けているらしいです。らしい、というのはこの'子供に'という部分に阻まれて、 一応大人だが父兄ではないミミズは、このコンサートに参加したことがないのです。 くっすん (;;)

それから例えばM6。これは韓国の音楽家との交流からヒントを得た曲。 韓国独特のリズムパターンを山下さん流にひねってあるみたいですね。みたい というのは、私が彼の地の音楽に詳しくないので、ちゃんと判断できない からです。いかんなあ。

色々ごたくを並べましたが、とにかく全体に楽しさがこみ上げてくるCDです。 アルバム KURDISH DANCE について名盤というコメントを書きましたが、 実を言えば、ミミズが家で聞く回数はこの DAZZLING DAYS の方が多かったり します。パソ通PC-VANの JAZZ&FUSIONボードで、山下さんのお薦めCDを 聞かれたとき、私はNYトリオではこれを推しました。個人的にお気に入りの1枚。

(1997年5月21日)

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