昨日は山下洋輔さんを追いかけて、溝の口まで行って来たのでした。
山下さんの尽力で洗足短期大学にジャズコースが開講したのが昨年春
のこと。その1周年記念コンサートを溝の口キャンパスの前田ホールで
やるぞ、という趣向。(美しい学校だった。)
溝の口は、東急線とJR南部線の交差点にあたる駅。どうやら
再開発ラッシュの真っ最中と思しく、初めて降りる人間には分かりにくい
ことおびただしかった! 幸い、珍しくかなり時間の余裕をもって
出掛けたので遅刻はまぬかれました。
普通、こういう記念コンサートって、1年間の成果をお見せします、 って感じで学生さんが出てきそうなものですよね。違うんだなあ、 オールスター先生総出演で学生の出番はなし、です。凄いんだから。
だって、山下洋輔(p)でしょ、向井滋春(tb)でしょ、渡辺香津美(g)でしょ、 中村誠一(ts)に原朋直(tp)、大坂昌彦(ds)、納浩一(b)、香取良彦(vib)、etc.etc.。 あ、唯一ゲストで鈴木重子(vo)さんもいました。こういうきら星の ような出演者がいくつかのユニットに分かれて 演奏し、最後に全員集合して盛り上がった訳です。
それにしても、凝ったアレンジが多かったな。香取さんアレンジの ドナ・リーとか、納さんのブルー・イン・グリーンとか。
1部のトリにスーパーセッションなるユニットがありまして、 ここに山下・向井・渡辺の3客員教授が登場。何でもこの3人だけで 演奏するのは初めてだそうですが、そこはそれ、3人揃わなくても 良ければしょっちゅう顔を合わせている気心の知れた人たち (山下=向井、山下=渡辺の組み合わせを、ミミズは何度見ているか 知れない)。しかも日本をしょって立つベテランばかり、さすが完成度が 違いました。曲目は山下さんのEcho of Gray、向井さんのPurple Field。 いずれもピアノ−ギターの掛け合いが特に素晴らしかった。
全席自由でしたがチケット完売で当日券は無しだったそうです。終演後
ロビーでCDが飛ぶように売れてましたし、関係者はさぞほっとした
ことでしょうね。
しかし、各ユニット2曲ずつというのが、ちょっと寂しかったぞ。
もっともこのメンバーで曲数を増やしたら、大ジャズフェスティバルに
なっちゃうけどね。